応援コメント

5 フィンディルの感想から得られる功罪」への応援コメント

  • 感想をお読みいただきありがとうございます!
    フィン感についてエッセイにしてくださって嬉しいです!

    フィン感運営の経験で得た法則として、応募するかどうかすごく迷ったうえで応募してきた人は良い応募者というものがあります。
    フィン感の怖さと価値の両方をしっかり認識してくださっていることを意味しますからね。これくらい重たいほうがフィン感には合っていると思います。悩まず軽く応募するようなものではない。

    私の解釈が、連休さんの想定と心通わせる部分が多くあったようで安心しました。
    本作執筆の経緯は私にはもちろん知りようがないのですが、それぞれにそれぞれの良さがあるだろうと思います。ただ作品の方角はまた違っていたかもしれませんね。
    (おそらく当初の構想のほうがエンタメ性の高い作品になっただろうと想像します。北北西くらい。一般的にエンタメ性は展開によって上がるものなので。ただ展開を示しながら「意味を決めないこと」「管理しきらないこと」を維持するのは難度が上がりますので、連休さんが描きたいもの「青年の後ろ暗い部分は、それは善悪の悪と描きたくなかった」をそうと強く表現するには、本作とはまた別の試練があるだろうと思います)

    「実在の人間」をもとに登場人物を造形するのは、もちろんキャラクターっぽさを低減させはしますが、“人”っぽさを上げるかというと微妙と考えます。もとが人そのものであっても、作者のインプットとアウトプットを経ると大体は“キャラクター”になりますので。
    むしろ「実在の人間」をモデルにしているという傲りにより掘り下げが不足してしまうということは珍しい話ではありません。
    なので本作が“人”然としているのは「実在の人間」をもとにしているという単純なスタイルの話ではなく、連休さんにそういう能力や実力があるという話だろうと思っています。

    作者にとって「打てば返ってくる」という感覚はとても大事だなと思っています。
    打っても返ってこないというのは、すごく創作のやる気を削いでしまう。それは評価されなかった場合は当然として、評価された場合も同じことで。
    「すごく浅いところで評価されている」「何を書いても評価されてしまう」という感覚は、もっと良いものを書こうという気持ちを萎えさせるんですよね。
    なのでフィン感では、できるかぎり「打てば打っただけ返ってくる」という感覚を作者が持てるように意識しています。逆に「ちゃんと打たないと、精進して打つ気概を見せないと、欲しい評価が得られることはないな」というのも。

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     【「書かないことにより、書く以上に書く」という表現効果を得ることができます。
    ただ本作の場合はこれではないだろうと推測しています。】フィンディルさんが、ここに推測落ち着くの、怖いですよ。どうなってるんですか? どうしてここへ来れたんですか。
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    フィン感のなかでは言語化していますが、ここに関しては正直すぐにわかると思います。逆に(作品を全て読み終わってなお)ここへ来れない感想書きはあまり良くないと思います。「僕」の過去と陽葵の真意について考えてたって仕方ないよね、はすぐにわかるはずです。

    連休さんが「ハピエン」という言葉を用いられているの、連休さんのなかのエンタメ成分だなあと思います。
    私は本作を「エンタメと非エンタメのあいだ」としましたが、本作における「ハピエン」という概念は二日目の鍋の豆腐くらい形が崩れている。
    その朧さを前提にして「ハピエン」という言葉をあてるのも、それはそれで旨味があるなあという気もしますけどね。

    「ピアノ小品集」については読んでおりませんが、読者の興味に応えたくなったのだろうなあという感は持っていました。
    本作における本望な気はしないけど、興味を持たれたこと自体は嬉しい気持ちで、という。

    修正パッチについては技術の範疇だと私は思っていますよ。
    「技術」は連休さんが思うほど大層なものではないし、「修正パッチ」は連休さんが思う以上に大層なものです。
    ある試合で結果が出なかったアスリートが、自身のフォームなどを見直して修正して、次の試合では良いパフォーマンスを発揮する。これも「修正パッチ」ですが、これができるアスリートを私は「技術の高いアスリートだなあ」と思います。
    フィン感でも述べましたが、これがちゃんとできている創作者は多くない。ボロをボロと認識できる創作者は多くないし、ボロを隠そうとしてちゃんとある程度隠せている創作者も多くない。
    このことについて私と連休さんとで捉えているものはおよそ同じで、その評価だけが違うのだろうと思います。

    連休さんが連休さんの作品について私のように正確に言語化する必要は全くなくて、『いや、そうなるだろ』だけで十分だと思います。
    私は感想書きだから言語化しているだけに過ぎない。仰るとおり、得意分野の違いなだけで。
    むしろ『いや、そうなるだろ』は大事にしてほしいなと思います。創作的決断に客観的な論拠なんてなくたっていいので。
    変に言語化して相対しようとすると、相手の言葉に負けてしまうこともあります。「アホか、そうなるわけないだろ」「こうなるに決まってるだろ」だけで撃ち落としておいていいですよ。

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    フィン感には、密かに期待をしていた。(投げやりな)期待があって……もしかしたら、フィンディルさんの指摘から私より【ベスト】なものが提示されるかも……と。
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    これは私も最初「ベスト」を考えてみました。「ベスト」を期待されているだろうなと思ったので。
    ただわかりませんでした。第三者のアドバイスという状況ではおよそ連休さんが選択したルートを選ばざるをえなくて、提示できたとしても別の「ベター」だったんですよね。そして連休さんの回答は到達点で、いわば“ベターのベスト”だった。
    それでも気づかない顔して「これがベストですよー」的にでまかせ言うことも不可能ではなかったのですが、それは誠実ではないので。
    なので「ベター」でないものを複数ばらまかせてもらって、これらのなかから連休さんが「ベスト」にできそうなものがあったら拾ってみてください、とするのがいいのかなという判断です。


    連休さんの素直なリアクション、とても嬉しく拝見しました。ありがとうございました!
    「数万字の感想の99%が指摘」というのは極端なたとえではなく実際にあるケースです。珍しいケースですらない。
    なので本エッセイでフィン感に興味を持たれた方は、(連休さんのように)悩んで悩んで応募してくださればと思います。

    作者からの返信

     おはようございます。

     こちらに大分ガチなご返信をいただき、誠にありがとうございます。

     フィン感を通じて、読み手と作者の、かなりクリアリングされたやりとりが出来て光栄です。

     今度は、感想ポイントを使用して依頼したいと思います。

  • ご連絡ありがとうございました。このエッセイ、大変楽しく読ませて頂きました。

    作者からの返信

     コメントをありがとうございます✨

     楽しんでいただけて何よりです☺️

  • …これ、ホラーですかね……。
    連休様の作品は、先ずは短編からリリース
    されてみると良さげな気がしますね。
    あの、鵲とか電気羊とか諸々。カクコンは
    短編を凄く募集してるので、どうでしょう?
    多くの人達に読まれたいと思うのですが…。

    作者からの返信

     ホラー……?

     あ、あれ、おかしいな? アンサーで着想元明かしたからかな?💦 青年の出生元のことかな?💦💦 

     海中に沈んでいて普段は見えない部分の方が、本編(氷山の先端)より巨大という……『K.618』は、たまたまで、他のも全部こんなにバックボーンがある訳じゃないよ〜