たぶん当の本人はそこまで深く考えてない


『――私が強くなるまで護ってくれる?』

『――ああ、約束だ』


 夕焼け色の空を飛びながら、マホは先ほどまで話していた彼――現実アオハルと幼い頃に交わした『約束』を思い出していた。


 黎明院家とはアカツキにおいて陰の支配者とされる家柄である。

 その歴史は、天魔王が勇者に討たれた400年前にまで遡るとされ、『公明正大・平和主義』を絶対の家訓として受け継いできた。

 一族の誰もが『アカツキのために』を第一としており、他者に対して攻撃を仕掛けることは滅多にない。

 しかし――アカツキの平和を乱す者に対しては、一切の容赦をしないことで知られている。


 黎明院の影響力は、政界・経済界をはじめ、あらゆる業界に及び、国外でもその名は信頼の証とされるほどに重い。黎明院家が果たしているのは、国内の平穏を保ち、他国との均衡を維持するバランサーとしての役割。おかげで、アカツキほど犯罪の少ない国はないとも言われている。


 その黎明院家に生まれたマホは、次期当主候補として幼い頃から徹底的な英才教育を施されてきた。

 それは将来、国を背負う人間となるために。

 黎明院家としてアカツキや人々を護るため。

 そして、アカツキの守護者として弱者を助け、導くために。

 彼女はその期待に応え続け、次期当主の最有力候補と目されるようになった。


 そんな黎明院の理想一身に背負う彼女とアオハルが会ったきっかけはそう――


「勉強を教えてくれ」


 と小学校時代に彼から話しかけられたことだった。

 マホはアカツキにおいて実質的な支配者とも呼べる『黎明院家』の人間である。さらに、現当主の第一子であり、次期当主の最有力候補として名をあげられる存在だ。


 そんな彼女にまともに接してくる者など、これまで一人もいなかった。


 黎明院の名に惹かれて近づいてくる者はいても――マホ自身を見てくれる人間はいなかったのだ。


 黎明院家の跡取りとして、幼い頃から政権謀術数の世界に身を置いていたマホは、子供でありながらも大人顔負けの洞察力と判断力を備えていた。

 人の腹の探り合い、建前と本音の使い分け、そして裏切りの痛みを知り尽くし、相手の一挙手一投足からその真意を見抜く術を身につけていた。

 そんな彼女はクラスメイトが話しかけてこないという現状を甘んじて受け入れており、そもそも他人に興味を持つこともあまりなかったのである。


 だからこそ、現実アオハルが話しかけてきたときも最初は警戒した。


 しかし、彼女の予想とは異なり、彼の目には打算も企みもなかった。

 ただ純粋に勉強を教えてもらいたいという気持ちだけがあり、それを知ったとき、マホの中に小さな変化が生まれた。


 そして――気づけば彼に勉強を教えることを受け入れていた。


 また、実のところマホもアオハルのことを前から知っていた。同じクラスメイトというのもあったが、何よりも彼は人を寄せ付けない鋭いオーラを放っていた。

 そんな彼のことが気になって、密かに彼の名前を覚え、観察するようになっていた。

 それに――彼もまた、マホと同じく高等部の授業を履修していたことも、彼女の印象に残っていた理由だろう。


 そうして、クラスでぼっちだった二人が奇妙な縁から関わるようになった。マホがアオハルに勉強を教え、アオハルがそれを素直に吸収していく日々。

 その中でマホはアオハルのことを知っていった。

 見た目の鋭さとは裏腹に、彼は驚くほど素直で、教えたことはスポンジのように吸収していく。

 口数が少ないことだけが難点だったが、それさえも、むしろ心地よい静けさだった。


 そんな日常を過ごす中、二人の関係を大きく変える転機が訪れた。


 

 ――魔力暴走。



 それは、ある日突然起こった。

 マホの中に眠っていた魔力が突如として覚醒し、暴走した。


 それは彼女の意思とは無関係に暴れ狂い、まるで解き放たれた獣のように、周囲のあらゆるものを無差別に破壊していく。

 現在、魔法少女となっている者の多くは、身体とともに心も変化していく成長期に魔力の素質が目覚める。


 ――しかし、マホは例外だった。


 彼女の母は、かつて魔法少女のエースとして名を馳せた存在であり、マホはその血を色濃く受け継いでいた。

 そのため、彼女が生まれながらにして魔力の素質を持っており。誰も疑問を抱かなかったのだ。また、マホ自身が既に魔法少女として活動していたことも、その異質さを薄める理由となっていた。


 しかし、成長期を迎えたマホの身体には、彼女自身ですら制御できないほどの莫大な魔力が発現し、それは次第に制御不能の領域へと突入していった。

 暴走する魔力は、周囲を破壊し、何よりも彼女自身の身体を傷つけていく。


 ――今でこそ「歴代最高の魔法少女」と謳われるマホだが、その始まりは決して華々しいものではなかった。


 暴走を抑えるため、黎明院の研究機関や医療機関があらゆる手を尽くした。しかし、何一つとして有効な手段は見つからなかった。

 それもそのはず。魔力や魔法が衰退した現代において、「魔力を抑える術」などという研究がされていたはずがない。そもそも、魔力が衰退したはずの人間に、これほどの前例は存在しなかったのだから。


 ――結局のところ、『手の打ちようがない』という結論が下された。


 そうしてマホの暴走による被害を防ぐため、彼女を隔離する専用の施設が建てられた。

 そこには必要最低限の人員しか配置されず、暴走による破壊や自身の負傷を避けるため、マホは窓のない部屋に閉じ込められた。

 彼女のもとを訪れるのは、忙しい職務の合間に顔を出す両親と、定期的に検診を行う医者だけ。

 終わりの見えない暗闇の中で、マホはただひたすらに、自らの力を恐れながら生きていた。

 そんなある日――


「――久しぶりだな。勉強を教えてくれ」


 その声は、突然だった。

 どこかで聞き覚えのある響き。かつて交わした会話の中にあった言葉。

 それを告げた少年は、幼いながらも威圧感をまとっていた。

 まだあどけない幼い容姿から繰り出される鋭い雰囲気。彼のことを理解し、慣れた今でも少し身構えてしまうほどのオーラ。

 この時の彼との会話は今でも鮮明に思い出せるほどに印象に残っている。

 

「アンタ、どうしてここに……」

「お前の家に行って教えてもらった」


 嘘だ。

 マホがここにいることは、学校のクラスメイトどころか黎明院家の中でも知るものは数少ない。もちろん、マホの両親は知っているが、それをほんの少し関わりを持っただけのクラスメイトに教えるはずがない。

 ……いや、この際、どうやってここに来たのかは問題ではない。


「なんで私のところに来たのよ」


 マホは一か月近く学校に通っていない。

 おそらく、学校側には「黎明院家の都合で登校できなくなっている」と説明されているのだろう。

 だが、それだけの情報を持ってここまで来るはずがない。

 そう。ここに来たということは少なからずマホの状態がよくないということを知っているに違いない……ハズだった。


「さっきも言っただろ。最近お前が教えてくれないから授業についていけなくなった。勉強教えてくれ」

「……は?」


 理解、できなかった。

 もしかすると彼の中で何か特別な事情があり、それを表に出さなかっただけなのかもしれない。そうであれば人の機微に聡いマホであれば気づいていただろう――ただ、この時ばかりはタイミングが悪かった。

 彼の言葉に反応し、彼女の中の何かが震え始めた。


「また学校に来いよ」

「……ッ」


 そして、その一言が、マホの心の中で何かを引き起こした。

 静寂だった部屋に、突如として風が吹き荒れる。そして、暴風がマホを中心に巻き起こり、室内の空気を一変させた。


「いい加減にしなさい……」

「……」

「私を笑いに来たんでしょ? 今ままで偉そうに振舞っていた人間の落ちぶれた姿を見て満足かしら?」


 それは、思わず口をついて出た言葉だった。その言葉の一つ一つが、心の中で渦巻いていた怒りや悲しみ、そして自分の無力感を反映させたものだった。自分を保つために強がってきたが、そのすべてが今、彼の前で崩れ落ちていることが恐ろしいほどに感じられた。


 でも、それでも言わなければならなかった。そうでもしなければ、この不安定な自分を維持できなかったからだ。自分の魔力を恐れ、自分の存在が怖くて仕方がなかった。そんな不安定さから出てきた言葉だった。


「――――」


 その言葉が彼の心にどんな影響を与えたのか、それはマホには分からなかった。ただ、目の前で佇むアオハルの無表情を見て、何かを感じ取った。

 その瞬間、マホの心の中で堰を切ったように暴れ出す感情。暴走した魔力は、まるで止められない嵐のように彼女を包み込んでいった。


「だめっ……!」


 気づけば、マホは震えていた。懸命に自分の中で暴れる力を制御しようとする。

 しかし、その力を抑えようとする努力は、まるで無意味な抵抗のように感じられた。

 窓のない部屋の空気が一変する。壁が凍りつき、壁に飾られた絵が燃え出し、机の上にあった紙が風に舞い上がった。


「マホ」


 アオハルが一歩前に進もうとしたその時――


「私に近づくんじゃないわよッ!」


 マホの叫びとともに、ひときわ強く放たれた魔力の奔流がアオハルの身体を吹き飛ばし、壁に叩きつけた。

 激しい衝撃音とともに、彼は崩れ落ちる。


「――……ぁ」


 その瞬間、マホの胸が引き裂かれるような感覚に襲われた。

 アカツキの人々を護る黎明院の人間が、怒りに身を任せて他者を傷つけてしまった。

 その事実は彼女の心をかき乱し、痛みと共に、魔力の暴走を自分の力で止めることができなくさせる。

 一度、歯止めを外した魔力は、もはや制御不可能だった。マホの体内で暴れ狂うその力は、彼女自身を滅ぼしそうな勢いを見せていた。

 

「あ、あああ、あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ――――!!」


 全身を走る痛みと、自分への嫌悪感に脳が引き裂かれそうになる。病室はもはや見るも無残な状態となり、ベッドも鏡も、そこにあった全てが吹き飛んでいた。周囲の音が途絶え、マホの意識は過去に何度も感じたことのない恐怖に包まれた。


「痛い、痛い、いたい――だれか、だれか……たすけてよぉ……」


 涙をこぼし、マホは震える手で自分の身体を抱きしめる。そこにあるのは、黎明院家の次期当主として育てられた彼女ではなく、ただ一人の少女の姿だった。

 マホは身を震わせ、両腕で自分の身体を抱きしめる。

 もうどうしようもない――彼女の力が暴走し、このまま消えてしまう運命にあるのだろうか。そんな思いが頭をよぎったその瞬間だった。


「――落ち着け。深呼吸しろ」

「っ!?」


 その声が、マホの意識を引き戻した。


「気を乱すな。自分の心を静めることに集中しろ」


『どうして』と疑問を抱く間もなく、アオハルがマホの身体を包み込むようにそっと抱きしめた。その温もりと力強さに、マホは驚きとともに、急に心が落ち着き始める。

 しかしその瞬間、なぜか胸が締め付けられるような感覚が湧き上がり、自然と彼に手を伸ばした。


「……っ!」


 マホは無意識のうちに、アオハルにしがみつくように腕を回して身を寄せる。そして、彼の胸に顔を埋めるようにして、深い息をついた。

 アオハルから漂う温かくて心地よい香りは、何とも安心感を与えるもので、まるで自分が守られているかのように感じさせる。マホはその心地よさに強張っていた表情を崩した。


「魔力は血液だ。血液を操ろうとするな。自分の体の中を循環させるようにするんだ」

「――……すぅ」


 不思議とアオハルの落ち着いた声と温かい体温が、マホの心を落ち着かせていく。彼の心音に合わせて呼吸を繰り返すうちに、マホは冷静さを取り戻し始めた。

 そして、彼が繰り返し教える魔力を抑える方法に従い、マホはその通りに行動する。


 ――そうしてしばらく経つと、操るマホ自身も驚くほどに魔力の奔流は落ち着いていった。


 これまで一度も経験したことがない感覚だ。

 自分の体の中で、これまで異物としか感じられなかった魔力が、たしかに自分の一部として落ち着いていることが感じられた。

 マホは息を整えて、口を開いた。


「……どうして、アンタが魔力を操る方法を」


 マホからの問いにアオハルは沈黙する。それから視線を左右に動かし、少し間を開けて答えた。


「…………脳内の超高性能AIに聞いた」


 嘘だ。

 魔力の制御方法を知っているAIが存在するなら、ぜひ自分の頭にもインストールしてほしい。

 というかどうしてこんな分かりやすい嘘を……もしかして、さっき壁にたたきつけられた衝撃で頭がおかしくなったのだろうか。


「――っ、そうだ! アンタ、体は大丈夫なの!?」

「ん? ああ。頑丈だから大丈夫だ」

「そんなわけ……えっ、本当に傷がない……」


 おかしい。絶対におかしい。

 壁に亀裂を入れるほどの勢いで叩きつけられたはずなのに、アオハルには外傷一つなかった。頑丈という言葉で片づけるには、あまりにも不自然すぎる。


「何かの異能……? でも予兆は何も……」

「おい。考え事はいいが、そろそろ離れてもいいか」

「え?――あっ」


 マホは彼の身体にしがみついていたことに気づき、顔を赤くする。

 さきほどまで無意識だったから気づいていなかったが、もはや零距離と言っていいほどに密着していた。

 マホに男性経験はない。いや、社交界では大人の男性から話しかけられ、口説かれるということは多くあったが、こうも直接的に男性に触れられるということはなかった。

 にもかかわらず、今やアオハルはすでに彼女を抱きしめることはなく、けれどもマホがまだ彼に密着しているため、二人の距離は非常に近い。


「あわわわわわ」

「おい。慌てるのはいいが、離れてくれ」


 マホは一度息を落ち着けて、彼から距離を取ろうとして――――やめた。


「おい……」

「――ねぇ」


 彼の困惑した声を遮って、マホは告げる。


「アンタはこれからも私に勉強を教えてほしいのよね」

「……まぁ、そうだな」

「――そう。なら、アンタはこれから私に貸しを作り続けるわけね」


 マホは彼を抱きしめる力を強くした。


「じゃあ、一つだけ私と約束して」


 心の中に湧き上がる期待と、ほんの少しの不安を感じながら、マホは続けた。


「――私が強くなるまで護ってくれる?」


 アオハルは困った顔を浮かべる。しかし、小さくうなずいて。


「――ああ、約束だ」


 そう答えた。

 その言葉に、マホは心がふわっと温かくなるのを感じた。まるで空を飛んでいるかのような、心地よい浮遊感が体中を包み込んだ。


「なぁ、もういいだろ。離してくれ」

「うるさい、黙って抱かれときなさい」


 きっと今の自分の顔は人に見せられないものになっている。それに、もうこの密着状態が当たり前みたいに思えてきた。

 この際だ。言いたいことは好き勝手に言ってしまおう。だって、もう約束は交わしたのだから


「じゃあ早速だけど、魔力を完全にコントロールする方法を教えなさい」

「……」

「今の状態も一時的なものでしょ? アンタならその方法も知ってそうだし」

「……ああ、まぁもとから教えるつもりだったから、別にいいか」


 マホはうなずく。


「それから」

「え」

「これからは黎明院の役目にも付き合ってもらうから覚悟してよね」

「エッ」

「私に恩を売りつけてしまったこと、後悔させてあげるわ。――死んでも『約束』は守ってね?」


 有無を言わせずにマホは矢継ぎ早に要求をたたきつける。


 その後、マホはアオハルから過剰に生まれる魔力のコントロール術を学び、ついに彼女は、アカツキの魔法少女の中で唯一、変身せずとも魔法を使える人間となった。

 そして、マホは黎明院として与えられた役目を果たすため、アオハルと共にその道を歩み始める。


 黎明院家は分家を含めて後継者育成には特に力を入れている。たとえわずか一か月程度とはいえ、アカツキの役に立たなくなった人間に期待をかけるほど黎明院は甘くない。

 だからこそ、マホはこれまで以上に役目を全うすることに力を入れた。


 ちなみに、黎明院家の人間には共通の価値観がある。それは『知らないことは罪』という理念だ。アカツキの守護者として、弱者の立場を理解し、苦悩し、危機に瀕している人々に寄り添ってきたからこそ、黎明院は長い歴史を築いてきたのだ。


 そんな感じなので、黎明院家の人間は多種多様な環境を感じ、備えるために、森の中にぶちこまれて1ヶ月間サバイバルしたり、極寒に服一枚で叩き込まれて一か月間サバイバルしたり、果てには「貧乏人の気持ちを知れ!」とこれまでの高い経済水準の生活からパン一個買うのも苦しいほどの苦しい生活を送らされるなんてこともやらされる。


 そして、これら全ての試練を乗り越えた者だけが分家含めて黎明院家に名を連ね、登用されるのである。なお、もちろんサバイバルは黎明院の私有地で行われるが、モンスターが当然のように闊歩しているため死の危険は普通にある。


 マホはこれらの試練をすべて乗り越えて、改めて黎明院家の一員として名を連ねることとなった。その隣には、あらゆる意味で死んだ目をしている一人の少年の姿があったことは言うまでもない。


 ――こうして黎明院マホは次期当主の最有力候補の名を確固たるものとし、ついでに彼女の傍に置くのにふさわしい人材を手に入れたのであった。






「――ふふっ」


 数年の時がたっても色褪せない記憶を思い返し、マホは小さく微笑む。

 あの時の彼の瞳、静かな声、そして――彼の温もり。どんなに時が流れても、『約束』を交わした瞬間だけは、決して消えることなく心に刻まれている


 あれから、いろんなことがあった。

 彼のことは黎明院家の役目だけでなく、魔法少女としての任務にも巻き込んでいた。

 アオハルもまた、彼女の世界に引き寄せられる形でその運命を共にしたが、魔物と相対するたび、アオハルの表情には暗い影を浮かばせる。

 どんな時でも彼は自分の弱みをさらけ出すことはなかったため、その理由を直接聞き出すことはできなかったが、彼が戦闘という行為にたいして、どこか忌避感を抱いていることは感じ取っていた。


 黎明院家の事情に深入りさせた以上、今更彼のことを手放すつもりは毛頭ないが、彼を争いごとに巻き込むのは気が引ける。

 何よりも彼には、もっと自由で幸せな道を歩んでほしいと、心の奥底で感じていた。

 

「――今度は私がアンタを護る」


 彼を思うと、胸が穏やかになると同時に、どこか熱くなる。

 今にも溢れ出そうになる想いは、彼女の身体から魔力として発現し、手足となって彼女を支える力となる。

 そして、それはマホ自身がこれから歩むべき道を照らし出す光だった。

 

 もし、この想いに名前をつけるとしたら。


 きっとその名は――

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