第6話

大丈夫って言いたいけど、そしたら残した理由を聞かれちゃう。




黙って寝たふりを続けた私のお腹に、ペタッ、冷え冷えの大きな手がくっついた。





「っ、冷たいっ!!」



ビックリして大きな声が出てしまった。




「やっぱり、タヌキ寝入りだ」



寝たふりしてたのはバレバレで、恥ずかしくってカーッと顔が熱い。




慌てて布団に潜り込もうとしたけど、布団を掴まれてしまう。




それでも私は、無理矢理に顔だけ布団に潜らせた。

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