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第7話
「
「むり…!むりだから!むりだから顔近づけないで!」
「ちょっ…と。痛いよ」
ばちんっと両手で、
「もう俺たち手ぇ繋いだ仲じゃん、次のステップに移行しようよ」
「あれは落っこちてった私の手を祈が掴んだからで…!繋いだって言わないよキャッチしたって言うんだよ」
――“あの日”から、二週間経った。
私は祈の家に居候というか、軟禁というか、保護観察下というか、――適切な言葉が出てこないのが歯痒いんだけど、とにかく私は今、祈の家で生活を共にしている。
「宿主に対して屁理屈で反論するなんて、頂けないなぁ」
屁理屈言いは祈の方だと思う。
「ほぼ強制的に連れて帰ったくせに…」
「でも、自分ちには帰りたくないんでしょ?」
「……それは」
そう聞かれると、弱い。
死ぬ予定だった私には他に行く宛がない。だから私は逃げようと思えばいつだって逃げ出せるはずのこの場所に、結局は自分の意志で二週間も滞在してしまっているのだ。
それに――、
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