シャルハムの銀河系 〜日本代表(仮)の大冒険

せろり

プロローグ

「例の日本の番組が訪れるのは、もうすぐだったな。」


「はい、国王様。明後日の予定でございます。」


「そうか。宝の準備も整っているか?」


「はい、ご指示通り、全て用意が整いました。」


「うむ。それで良い。これが日本との友好関係をさらに深める架け橋となれば、我が国にとっても大きな利益となるだろう。」


そこへ、息を切らせた兵士が急報を告げに駆け込んでくる。


「国王様、大変なことが起こりました! 先ほど、ドネアリンの村に武装した不審者たちが現れ、旧国王の記念碑を爆破し、村の男たち数名を拉致していったとの報告がありました!」


「何だと…!アリエバ元国王の記念碑が破壊されたというのか。と言うことはやはり…あの者たちの仕業に違いない…」


「“あの者たち”とは、どなたのことをおっしゃっているのでしょうか?」


国王は険しい表情を浮かべ、窓の外を見つめながら答えた。


「俺と王位を争ったあの男の、息子だよ。」

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