恋愛スキル0のデブと麗しの君

しましま

第1話 恋愛スキル0の男

 ついに離婚が成立した。

20年間の冷めきった関係が終わりを迎えた。

離婚が成立して三カ月、今の心はとても晴れ晴れとしている。


 今日の夜は接待、、、1次会が終わり2次会に突入だ。2次会はキャバクラだ、個人的にキャバクラは

あまり好きではないが、適当に場を盛り上げて

後は女の子が取引先を対応してくれるので

楽でいい。


 そこで、1人なぜか気になる子がいた。

カウンターらしきところで立っている女性がいる。

かわいいだとかキレイだとかで気になった訳ではないが、妙に気になる、、、

島(自分)は自慢じゃないが少し人と違うところがあり、ある程度、人のオーラって物が見える。

その時の感情や体調っていうのが、なんとなく

感じられる。


 別に見えたから、どうとかなく、

器用貧乏な能力だ。とはいえ、あの子、やたら黒いな大丈夫か?なんかあったんだろか?と考えている内にその子が席についた。


「初めまして、まゆです」

「どうも、島です」

「いきなりこんなこと言うのもなんだが、、」

「ちゃんと寝てる?」


 初対面でいきなり、なんてコトを言ってしまったと少し後悔、また島の思ったことをすぐ言う癖が始まった。この性格のせいで、彼女も1人しかできなかったし恋愛スキル0のおっさんです。と嘆いても遅し、恐る恐るまゆさんを見て見ると、、、


「なんでわかるの?こんなの言われたの初めて」

まさかの反応、、、予想外の反応に島の思考は

そこで止まりました。


 それから、なんやかんやで終わり

まゆさんとLINEを交換しました。その後、出張先のホテルについて、ようやく寝れる。


 でも、あの時の黒い闇はなんだったんだろ

まぁ俺には関係ないことか、、、

そして俺の意識は薄れていった。


 この出逢いが偶然か必然か

その時の島は考えもしなかったが、

ただ一つわかっていたことは、彼女の闇は

深そうだと本能的に感じていた。


続く


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