神から授かったスキル【創造】が強すぎて困ります!
@sasakikenta
異世界転生?
「ねぇ母さん、8時には起こしてくれよ」
「ちゃんと起こしたわよ、あなたがもうちょっと寝るっていったんじゃない」
「あんた今日の朝ご飯は?」
「いらない!起こしてくれなかったしね〜」
「あんたねぇ」
俺の初めての高校生活はここから始まる。
今日から高校生活!楽しみだなと思いながら登校する。
すると突然俺の周りが影になった。
「なんだ?」
上を見ると、トラックが落ちてきて踏み潰されてしまった。
気がつくと辺り一面真っ白な部屋に神様らしき人物と2人でいた。
「···う〜ん、えっ?!ここどこ?」
「あっおきた?ここはね、死んだ人がたどり着く場所だよ」
「えっ、てことは俺死んだのか」
「そうだね。死んだね〜」
俺は死んだのか、今日が高校生活最初だったのに···
母さんは大丈夫かな?
「てか君···いや、あなた様はもしや神様ですか?」
「君、よく分かるね〜良い目をしてる!」
神様だと知ると少しガッカリした。神様ってもう少し礼儀正しいものだと思っていたからだ。
「あの神様、私はどのような死に方をしたのですか?」
「そんな礼儀正しくなくて良いよ」
「そうだね、ずばり死因は···」
俺は何故かドキドキした。
「僕が殺しちゃった!」
はぁ?
どういう事だ、意味がわからない。
神様が人間を殺すってどういう事だ?
「すごく簡単に説明すると、僕が遊びで色んなものを作ってると間違えて君の上にトラックを生成してしまったんだよね。すまそ」
俺は頭が混乱して体幹時間30秒固まった
「おーい、大丈夫?」
神様が体をゆさぶってくれたおかげで理解が追いついた。
「じゃあ、俺はこれからどうなるんですか?」
「君はね、僕の作った新しい世界に行ってもらいまーす!」
えぇ!マジで?!よくある展開じゃん、嬉し〜
そんな事を思っていると、神様が問いかけてきた。
「ねぇ君、今異世界転生とかすげぇって思ったでしょ!」
何故バレた、と思ったが普通はそうだろう。何せ異世界転生物が嫌いな奴は居ないからだ!きっとそうに違いない。
「そんな君に僕からのプレゼント!」
「僕の力をあげちゃいまーす」
は?どういう意味だ。神様は一体何を言ってるんだ?
「僕の力と言っても新しい世界までは作れないけどね、大抵のことなら何でも作れるよ!」
「あともう1ついい?君の願う年齢、性別、髪の色、そして特性は何がいいかな?」
色んなことをして、俺は異世界へ向かった。
〜異世界〜
ふわぁぁぁ
と情けない声を漏らしながら俺は立ち上がった。
俺は18歳男性の黒髪で冒険者にした。
一度は冒険者してみたかったんだよね
そして、僕は神様からスキル『創造』を授かった。
そんなことは置いといて、転生した場所はおそらく平原だろう。
とりあえずこの世界を知るために早速『創造』を使ってみた。
いでよ[世界辞典]
すると目の前にこの世界の事が書かれている辞典が現れた。
ふむふむ、ここはバルテア国のアーデン領という所らしい。
おや?ここのすぐ近くにアーデンの街があるらしい
気になったのでアーデンの街に行くことにした。
アーデンの町が近づくと大きな門やその門に並ぶ人が見えてきた。
最前列を少し覗くと身分証のようなものを門番の人に見せてから街に入っていく姿が見られた。
やべぇ、俺何も身分証とか持ってねぇ。
そうだ、近くの人に身分証を見せてもらい自分用に『創造』でコピーしよう!
我ながら名案である。
早速最後尾に並び、前の人に話しかけた。
「すみません、少し身分証を見せて貰えませんか?」
いいですよ。と身分証を見せてくれた。
ふむふむ、だいたい分かった。
しかし、名前を考えていなかった。前の人の身分証を見た感じ日本にいた時の名前は多分使わない方が良い。
少し考えて、俺はレオという名前で生きていくと決めた。
身分証も完成し、門番にも身分証を見せてようやく街に入ることが出来た。
予想以上にアーデンの街は広く、とてもザ・異世界が似合う街だった。
世界辞典によるとこの街にはギルドという場所があるらしい。
これも世界辞典で知ったのだが、この世界の成人年齢は14歳で、特性は14歳になった日に選べるらしい。
特性は冒険者、聖職者、騎士、鍛冶師などがあり、冒険者は筋力、体力が上昇し、聖職者は回復系統が上昇し、騎士は剣の技術が上昇し、鍛冶師は鉄製のものを作るのが上昇する。
俺の特性は冒険者なので早速ギルドに冒険者登録をしに向かった。
ギルドにつくと受付のお姉さんのところに向かって、話しかけた。
「すみません、冒険者登録をしたいのですが」
「冒険者登録ですね、では身分証の提示、特性、属性の記入、最後に水晶に手をかざしてください」
「はい」
そういって俺は特性に冒険者と記入した。
しかし、属性に関しては全く知識がなく困った。
なので、質問することにした。
「すみません、属性って何ですか?」
「属性ですね、属性は魔法を使うときに必要な生まれ持った力です。」
非常に困った。属性を俺は一つも持っていない。
それに、スキルをかく欄がないのでそれについても質問をした。
「度々すみません、属性を私は持っていないのですがどうしたらよいのでしょうか?」
「それと、スキルを書く欄がなくて困っているのですが、どうすればいいのですか?」
すると受付のお姉さんが驚いたように
「スキル持ちですか!」
と言う。
そこで俺も
「はい、スキル持ちです」
と答える。
するとなぜか約3秒間の沈黙が続いた。
沈黙が終わったと思ったら受付のお姉さんがスキルの希少さについて教えてくれた。
スキルはどうやらこの世界に30人ぐらいしか持ってないらしい。
そしてスキル持ちには属性がなく魔法は使えないが、それ以上にスキルは強いらしい。
それを聞き俺はすごいことしてしまったと思った。
そしてうれしいことに、ふつうの冒険者はEランク、Dランク、Cランク、Bランク、Aランク、Sランクと段階を踏んであがるが、スキル持ちは最初からAランク始まりで、俺は立派なAランク冒険者となった。
ついでだが、俺の魔力(水晶ではかった)はなんか平均男性の数100倍らしくこれについてもすごく驚かれた。
さて、冒険者登録も終わったし本格的に異世界を満喫するぞ!
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