俺達かませ犬!~追放された二人冒険に出る~
meru
第1話 俺達の出会い
「はぁ…。」
俺フリオス・テイラーはため息をついた。今日付けで俺の家、男爵家のテイラー家から追放されたからだ。
なぜ追放されたのか。それは俺が通っていた近接戦の能力を育成するレグルス学園に勇者ネオン転校してきたせいだ。
あいつは平民だった。平民なのに剣術において飛びぬけた才能を持っていた。それに比べて俺は格闘術、剣術などの近接戦の才能がなかった。テイラー家は剣を扱う家系、その家系に産まれたのに剣の才能がなくアイツには才能があった。だから俺は嫉妬して様々な嫌がらせをし続けた。
でもアイツは嫌がる素振りをするどころか嫌がらせをされるたびに笑って喜んでいやた。それを見て嫌がらせなんて意味がないと思い決闘を申し込んだ。負ける可能性が高いのは分かっていた。だけどもし勝てたら、才能のあるやつに勝てたら俺はまだいけるという自信がつくんじゃないかと思った。
決闘を申し込まれた時もあいつは嬉しそうに笑っていた。なぜなのかは分からないがどうせ俺のことをボコボコにできるから嬉しかったんだろう。俺がアイツの立場だったらそうだろうし。嫌がらせしてくる奴を直接なぐれるんだから嬉しいに決まってる。
決闘の結果はやっぱり負けた。完敗だった。俺の攻撃は通用しなかった。まるで俺のやり方を知っているかのように受け流されそのまま反撃されて負けた。そして俺はその場で今までの嫌がらせをアイツに付きまとってる女にばらされ、その結果テイラー家の名誉を汚したとして追放されそして今に至る。
一ヶ月過ごせる分の資金を渡されてから追放されただけマシだったがこれから俺は一人で生きていかなければならない。一ヶ月以内に生きていくための収入源を見つけなければならい。そんなことを考えていたらまたため息が出た。ほんとやらなければ良かったと後悔してきた。
「「はぁ…。ん?」」
横からもため息が聞こえたか気になって横を見た。相手も同じらしくこっちを見てきた。俺はその人の顔を見て驚いた。だってその人は
「あ、あなたはブレイズ様!」
「君は…フリオス・テイラーか?」
これが俺達かませ犬二人の冒険が始まることになる出会いだった。
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