しょーもない持論

ケストドン

おわおわり

 最近になってフォロワー数を意識するようになった。誰が読んでいなくても適当に小説を上げるつもりだったのに、素直に嬉しい。

 自分の思想をぶつけたり、過去に遭ったしょうもない話をアレンジしたり、面白かった小説に別の分岐があればなんてことを考えて文章を作っているだけなのに何人かは私の文章に反応してくれている。

 おかしな奴らだ。道尾秀介や中村文則の本を読んだほうがよっぽど面白い。どうも、私をフォローする人は根が暗い気がしてならない。

 最近の作家で根暗に刺さる作家といえば先ほど挙げた2人が良い。時代背景のギャップもほとんどない。

 安くて根暗に刺さる文章といえば太宰、川端だ。どちらも200円出せばkindleで全集が読める。

 彼らの作品は戦争に負けてからの日本がアメリカの文化を受け入れて順応していく様が気持ち悪いふざけんなと訴えているものが多い。

 私はアメリカさんのやることに文句は無い。訴えたいのは、異世界チート系の作品だ。

 現実世界ですらまともに生きられなかった奴が異世界では何故かチヤホヤされて、金持ちになって女を侍らせる。

 現実では引きこもり、無職、ギリ健、何かしらの障害持ち。弱者としては数え役満クラスの男が何故か異世界では無双する。

 まず、引きこもりをやっていたら他人とまともに話せない。逃げ癖もある。それなのに、異世界に飛ばされて女とエンカウントすると恋愛フラグが立つ。

 なめてるのか?「キャーモンスターに襲われちゃたー(泣)誰かー」「僕が助けないと…」とはならんのだ。正しくは「知らんし逃げとこ」だと思う。

 助けに行ったとしても、モンスターにボコボコにされてから歴戦の狩人みたいな奴に助けてもらって、自分の無価値を痛感する。痛感したはいいが、まったく成長しようとしない。アホ丸出しで最後は孤独に死んで欲しい。いや、死ぬべきなのだ。そんな物語だったら読みたい。

 異世界チート系が売れるのは「エロいから」だと思う。

 転生→女とエンカウント→キャー惚れちゃったw→よく分からん人とか生物と戦う→なんだこの能力は?!→簡単に倒す。

 冷静に考えて欲しい。物語として陳腐すぎる。

 努力ができない。なんの才能もない。異世界に困惑してパニックを起こす。三大欲求も解消できない。他人と話せない。転生した弱者のスペックはこれなのだ。

 最後にはマリオでいうクリボーくらいの奴から致命傷をもらって、逃げ仰せた先には中ボスが居て殺されるくらいならと初期装備のナイフを自分の心臓に刺してほしい。過去の回想、引きこもりになってしまった理由、学校での辛い思い出、毒親、社会に出てみても人間関係のトラブルで続かない。やっぱり無理だった、本当に自分はゴミ人間なのだと気付いて真顔で死んで欲しい。私は異世界弱者自殺ものが読みたいので、誰か書いてください。


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