灰捧月の子守歌
絵之色
第0夜 プロローグ
壊れた心で彼女は歌う、今日も、己の歌に
あの月に、祈り声を
この夜に、願い涙を流しながら。
少女の
たとえ、どんな
たとえ、どんな晴れ姿を見せてでも。
彼女はただ、無様に歌うのだ。
彼女はただ、
ただ、ただ、ただ。
――彼女は
「……あぁ、あぁ」
閉じ込められた
どれだけ、自分を
どれだけ、自分を
「……あぁ、今日も、月がキレイだわ」
少女は、頬に伝う涙で床を
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