現実世界で兄から全てを奪った俺は異世界でも無双する
確門潜竜
第1話 序章
「まだ生きているぜ、こいつ。」
「こいつでも、突き入れてやったらどうだ。」
「そのくらい硬くて、太くてでかければ満足するだろうよ。」
「やってやれ。」
という面白がる、はやし立てる声が耳に入った。凄い痛みが下半身にあった。そして腹にまで達する何かを感じて、彼の意識はなくなった。
なくなったはずの意識だったが、何故か鮮明に表れた。それは、彼の全てが暗転した日のことだった。会社の再建が軌道にのり、ほっと安心して信頼している美人秘書に、彼女は彼の後ろから静かについてきていた。
「何とかなった。全て君のお蔭だよ。感謝しているよ。」
「いいえ、私は自分のできることをしただけです。」
と彼女はつつましやかに答えるだけだった。
それを聞きながら、彼は社長室のドアを開けた。
「う?」
と唸った。異臭というか、噎せるな臭いを感じた。深いでもあり、そうではないものだった。そして、パンパンという何かをぶつけるような音、
「あ~ん。」
押し殺しているが、女、女達の喘ぎ声が耳に入った。社長室、自分の執務室のテーブルに手をついて尻を高くあげた3人の女達が一人の男とセックスをしている姿が目に入った。4人とも知っている。3人の女達は、自分の婚約者達、どういうわけかそうなっていて誰を選ぶかということで彼女らは張り合い、彼は悩んでいた。そして、彼女達を犯して、喘ぎ声を出させているのは、三歳年下で今年大学を卒業したばかりのプロサッカーチームに入った・・・はずの・・・弟だった。
「な、なにをしているんだ?」
と間の抜けたようなことを彼は口に出した。
「分からないかな?彼女達は、もう僕の恋人なんだよ。ああ、兄貴、今まで会社の再建ごっこ、ご苦労様。」
笑いながら、彼は、移動しては女達に下半身を激しくぶつけていた。汗と愛液その他でテーブルは、水たまりのようにさえなっていた。
「さ、さ、再建ごっこというのはど、どう云う意味だ?」
彼は叫んでいるつもりだったが、かろうじて声がでているに過ぎない状態だった。
「え、自分が再建しているつもりだった?全て僕がやったことなんだよ。サッカーで培った人脈と戦略、戦術、行動、そしてМ塾や米国の経営大学で身に着けたスキルでね。そうだよね、秘書のお姉さん?」
と、視線を僅かにずらして、兄の隣に立つ女性秘書を見た。蒼白になって自分の秘書を見ると、彼女は今まで見せた事のない、歪んだ表情で、
「そのとおりです。」
と叫ぶように言うと、4人のもとに駆け寄り、
「も、もう我慢できません!」
と言って、服を脱ぎ始めた。
「ちゃんと言えたから、ご褒美をあげようか?おや、もう準備O.K.のようだね?前戯抜きでいいかい?」
「はい。すぐにお願いします!」
彼女が床で四つん這いになり、尻を高く上げて、空腰をして催促し始めた。そして、弟のものを受け入れる男と、
「こ、これをま、待っていたんですー!」
と激しく腰を動かして、喘ぎ声をあげ始めた。
その後は、秘書課の猛者達に力づくで引っ張られ、リンチを受けて放り出され、そのまま…、そして惨殺された。
その後の全裸の5人の絡みあい、そして、女達がいかに自分を苦しめようとしたか、止めをさそうとしたかを自慢し合い、そして、自分の弟から、順に中だしされる姿を見た。
「さあ、全て見たね。これからは、神の裁きだよ。」
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