不思議な郷愁を呼び起こす物語だ。
暫く帰っていなかった地元の 風景 に、
何となく居心地の悪さを感じる事がある。
それは暫く不在にしていた事への無意識の
罪悪感の様なもの。そして、暫く見ない
間に変わってしまったものへの違和感と
変わらなかったものへの、何とも表現し
難い感情が。
とても丁寧な描写が、郷愁と不穏さを
齎してくるのだが。
先ず、この作品のタイトル。
そして、幼馴染の正体。
いや、幼馴染だと思っていた少女の。
じわり迫り来るホラーかと思っていると
足元を掬われる。
店先に気になった物があって、結局
買わなかったけれども、何故か気になる。
いや、とても気になって募って行く。
そして、多分もうないだろうと諦めつつも
店先を覗く。
忘れられない作品である。