虚構現実

@omuro1

第1話 虚無

カクヨムに登録して半年が経った。


自己表現をしようと思いつつ、今まで誰かに否定されそうな言葉をいくつも飲み込んできた。


嫌われたくない。

変なやつだと思われたくない。


大きな本音の陰に隠して、嘘とは言い切れない小さな嘘を吐いてきた。


新しい年を迎えた今、ここに少しだけ本心も綴ろうと思う。



先日、友人と12時間ほど語り合った。


あらゆる話題を巡りながら、心の深いところまで伝えようとしたが、僕の思いは届かなかったように感じた。


それは、僕が僕自身の気持ちを言語化できていないということと、友人が僕と同じ感覚に陥ったことがないことが原因だと考えた。



主題は、「虚無感」のようなものなのだと思う。


僕は、あらゆるものに意味を見出せなくなる時がある。


歌って踊っている人を見て、「この人は何をやってるんだろう」と感じてしまう。


友人は、「それはバカにしているの?」と聞いてきたが、そうではない。


言葉の通りもっと単純な疑問、「この人はなにをやっているんだろう」。


犬や猫が音楽番組を見て、ノリノリにならないことと同じなのかな、と思っている。



食べて寝る。


それ以外の活動をムダだと思っているのかもしれない。


人間も、しょせん動物のくせに、と。

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