その愛に惹かれて

……存廃危機とは。


 なんでしょうか、と疎外感を抱えながら雄介は走っていた。バス停の下、濡れた青い座席。時刻表は何かで真っ黒、肝心のところが読み取れない。十四時にきたのが間違いだった。

 雨に濡れてびっしょりになるよりまだマシだと思って、雄介は座席に座った。雨はズボンから肉体へ伝わった。俯きながら、ひっそりと泣いた。

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