第7話 お正月に流れるあの曲について

どこに行ってもお正月モード。

それを演出しているのは、BGM『春の海』ですね!!!

尺八吹きの私としては、好きな曲ではありますが、演奏となるとなかなか上手くできなくて、苦い気持ちになりますw


春の海は、日本の箏曲家であり作曲家の宮城道雄が作曲した箏曲で、箏と尺八の二重奏です。

瀬戸内海のイメージで作られた曲ですが、聞けば本当にそうにしか聞こえないくらい美しい。

宮城道雄は名曲を数々生み出した大音楽家ですが、7歳で失明し、そこから音楽の道を目指した方なんですよ。


改めてwikiを読んだら、”随筆の文筆家としての評価も高く、作家の内田百閒とは親友同士”とありました。知らんかったー。芸術家は多才なんですね。


尺八の方は、普通尺八というとイメージするのは一尺八寸管という長さですが、春の海の場合は短く、一尺六寸を使います。


伸びやかさと、細かく音階を上下するこの”緩急緩”の作りが良い。

BGMで何となくしか聞いたことがない方が多いかもしれませんが、逆に言えばどこを切り取っても完璧な曲。

ですが、ぜひぜひぜひ、一度通しで聞いてみてください。

最後の余韻は完璧です。


あと、『春の海』以外で大体鳴っている箏の独奏は『六段の調』です。

江戸時代の古典箏曲を代表する曲で、これも私はかなり好きです!!

段物と呼ばれるジャンルで、6パーツあって、パーツが進むにつれ、演奏速度が速くなります。

春の海みたいにはわかりやすい曲ではありません。

でもいざ聞くといい曲なんです。

どこがと聞かれると言えないのですが。。。


ま、こんなにジャラジャラ箏や尺八の音色を聞く機会は1月3日くらいまででしょうから、今年は少し耳を澄ませてみてくださいね☆

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