第3話 クソゴミ文

 公募ガイドに「小説でもどうぞ」というテーマあり2000字の投稿企画がありまして、それに『彼らの事情』と『本を買う人』というのを投稿しました。


 彼ら……は、4000字ちょっとあったのを半分にしまして、すごく勉強になりました。最初はちびちび削るんですけど、まあ間に合わなくて、段々内容をガッツリ削るようになる。削れば削るほど密度があがり、浮いてる文や言葉や内容が見えてくるんです。


 とある会話のやりとりを削ったときに、「よくこんなクソゴミ会話で登場人物を表現できると思ったな」って思いました。彼らは緊張しているはずなのに呑気なセリフ。意味が無いわけじゃないけど、果汁3%って感じ。他の人なら違和感ないだろうから、作者の自分が削らなきゃ誰がやるんだよと。


 クソゴミ文を平気で書いている自分に気付けたのは大きな収穫でした。次の『本を買う人』はクソゴミ文自体は最初からなく、テーマ複数問題で書き直しレベルでしたが、前回学んだことが意識されていた確認はできたので良かったです。


 クソゴミエピソード、クソゴミ段落、クソゴミ文節、クソゴミ単語、クソゴミ読点を抹消するのは結構快感です。「要らないじゃん」と判断できるとき、私はテーマを確実に掴んでいる。


 どちらも公募ガイドの結果は何でも良くて、自分なりの書き方のねらいがとれたので良かったです。彼ら……はお題に合うか怪しいまま出したのが悔やまれますが。自分の吟味が足りず、お題を拡大解釈して書いた自覚があるw

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