第2話 わかってほしいオバケ
「わかってほしい」という呪いを解く方法は、「自分が自分をわかってあげる」ことなんですが、これがめっぽう難しい。
わかってほしいオバケになるのはいいんですよ。わかってくれる人に依存するのもいいんですよ。依存しすぎて人が離れていくのもいいんですよ。わかってくれる人がいないと嘆くのもいいんですよ。そこに怪しい人が近寄ってきて、一緒に堕ちるのもいいんですよ。それが自分の一生だったでもいいんですよ。
自分の良さ、個性の核を認識するまでに数々の余計なものがどっちゃりあるから、その魔物の森を抜けて底なし沼から這い出ながら進むのが大変なの。でもそれは自分一人でやらなきゃいけないこと。度々賢者や仲間は訪れるけど、一緒に行こうね☆ってなった瞬間死ぬの。
友愛で繋がってる良き状態って、「みんなそうやって森を駆け抜け沼を泳いだんだね」っていう労りとか、尊敬なの。そして自分の個性にたどり着いたら次が待ってる。個性にすぐたどり着く人もいるし、一生着かない人もいて、それでいいの。
個人的には、並走してる友は貴重だから大事にしてる。並走自体が楽しいから。今世何かを成し得なくても、それだけでも大分人生は良き。
ちなみに、この個性に至ったときの人間の輝きというのは、今の比なんかではない。キラキラ光る人もいれば、深み、凄みとして出る人もいる。それは、誰しにもあるもの。あなたにも必ずある。だからこんなにうるさく言ってんの。
とはいえ、森も沼も大事ですからね。そこでのアドベンチャーあっての人生ですから。森と沼を愛した文学も面白いし、森を焼いて沼を埋めた文学も面白いじゃないですか。
ちなみに、森や沼が最初から無い人もいて、その人を森や沼で混乱している人たちが叩きにいくのを見るのも面白い。森沼脱出勢は場所変えないといけないかもしれませんね。
一番は、自分には必ず輝くもの、半端ないものがあるということを”忘れるな”ということです。
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