第1話 日常が薬で埋まる時。

花が咲いた時、喜ぶように声を出して笑って誰かと分かち合う程わたしはそんなに友だちはいない。

今日も1日が始まる。

私にとって薬を飲むことは日常風景と変わらない。

家族との会話も私にとってたやすいもののはずなのに、人前では声が少しうわずって出るか出ないかそんな声の調整が効かない声が相手に届く。

言葉の操り方はとても難しい。

頑張る事が今までできてたはずなのに、上手く操作ができないロボットそのものだ。

私はいつから人前で声を出すことを躊躇うようになってしまったのだろうか。

未だに声を出すことが外に出ることが怖い。

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