パーティーから無能認定された僕、チート能力を手にしたので無双し1000人ハーレムを築いてこの世界の神になろうと思います〜今更戻ってこいと言われてももう遅い〜
@tetois
第1話 追放
「アスタ、お前はパーティーからクビだ。」
突如酒場にてドゥークが告げたのはSランクパーティー「フェンリルの牙」から俺を追放する事だった。
「な、なんで僕が……」
突然のクビ宣告に僕は困惑する。何故パーティに攻撃や防御の補助役として一生懸命貢献してきた僕が追放されなきゃならないんだ!確かにドゥークは剣士、ラクスは白魔法使い、マルクトは黒魔法使いとして前線に立っているけど……後方支援だって十分役に立つ存在の筈だろ!?
「簡単に言おうか?理由は3つある。まず1つ!お前は魔物をこの1年間で4体しか倒してないクソ無能だからだよ!」
ドゥークは机を思いっきり叩きつける。
「で、でも僕の役割は後方支援……。君達を裏から一生懸命にサポートしてきた筈だ……」
「でも貴方、それならそこら辺にいるCランクの冒険者でも十分できますわよ?もしかしたら後方支援以外にも多少は白魔法使えるかもしれないわ?」
ラクスは僕を冷たい目で見下しながらそう言う。
「そして、2つ目と3つ目に関してはラクスとマルクトが説明するだろう。それをよーく聞いておくんだな」
「すみません……役に立たない上に戦闘の時にコミュニケーションが出来ないのはちょっと……」
マルクトは小声で怯えながらそう発言する。何故怯えてるんだ?僕達仲間なのにはっきり言ってくれないのはちょっと傷つく。それにコミュニケーションが出来ないだって?どういう事だ?
「マルクトの言う通りね。貴方自覚してないと思うけどはっきり言って無駄な会話が戦闘中多すぎんのよ。それがノイズになって集中出来ないし何故かバフ魔法も微妙な時に掛けるし……やる気あるのです?」
その発言に同意するが如く僕に鋭い目線を向ける。皆こんな事を思っていたなんてあんまりじゃないか!即座にその論理を否定する。
「な、何だよその視線……?僕は必要だと思った事しか喋ってないよ?」
「まあそれは抜きにしましても……魔物を倒した時の宴すら貴方喋らないわよね?私が気を遣ってもうんうんで終わるし……それに貴方気持ち悪いのよね……特に宿に泊まったりした時の私とマルクトを見たときの目線が」
「本当に……ううう……」
そう言った後マルクトは膝から崩れ落ち、突然泣き始めた。2人はそんな彼女を心配し必死に慰めた様子だった。
「そ、そんなの気のせいだろ?僕は別に変な目線なんか向けていない。それに宴の時喋らないのも皆活躍して頑張っている中僕は其処まで貢献できてないから申し訳なさで……」
そんな僕の発言を遮って、ドゥークが横槍を入れた。
「さて、もう全て理由は言っただろ!お前は要するに役立たずのゴミカス!そして此処からの追放はもうパーティ全員で1ヶ月前から決めていたんだ!!出てけ!!!」
こうして僕はパーティから追放され、ドゥークが手配していた馬車の中に押し込められ、遠く離れた場所に行く事になってしまった。
馬車の中で僕は考えた。まずマルクトは僕にとっても優しくていつも笑顔で接してくれていた。どんな辛い時もいつも僕を励ましてくれていた。そんな彼女が泣きながら僕にパーティ追放を願うなんて嘘だ!となると……ドゥークとラクスが気に入らなくて彼女を脅して僕を嵌めたんだ!そんなの絶対許さないぞ!僕はあいつら2人に復讐してマルクトを救出してみせる!
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