少年(4)
振られたから一週間が経った。
最初に比べて少しずつ元気も出てきて、ようやく普通に過ごせるようになってきた。
久しぶりの部活で鬼ハードメニューを渡してきたコーチは許さないとして、いつもの生活を送れるようになれたのはよかった。
これも時間が失恋の傷を少しづつ癒してくれているおかげだ。
ただ、やっぱりまだ彼女とは一緒にいられない。
彼女を見るとまだ思いが溢れてしまう。言葉が出なくなってしまう。
だから、どうしても避けてしまう。
きっと、きちんと諦めがついてまた話せるようになる頃には、嫌われてしまっているだろう。
でもらそれは俺の選んだ選択の結果。そんな未来が来ても後悔はしないつもりだ。
ただ、もしまた話せるようになった時にまだ俺のことを嫌っていなかったら、もしそんな都合の良い未来があるなら、また仲良くしたい。そう思っている。
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