振って初めて自覚した。

　自分が思っているより自分はも彼のことを大切に思っていたのだと…。

　恋がなんなのかはわからなかった。

　だから、私には恋人はできないと思ってたし、告白された時も何も思わなかった。

　本当は付き合ってもよかった。

　彼とは昔から幼馴染で仲が良かったし、大事な友達とも思っていたから。

　でも、こんな曖昧な気持ちで付き合うのは彼に失礼だと思った。

　だから、振った。

彼は逃げ出してしまった。

やっぱり傷つけてしまったと、胸が苦しくなった。

　ただ後悔とは別に、何かズキッと心を刺すような痛みもした気がした。

　その日の夜は彼のことばかり考えていた。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい