これってコラボ……? あっ、なるほど?
「あ、あにゅー! あの顔の無いまるまるちゃん、アタシ昨日も見たんです!」
顎までの長さで、薄緑色をしたツインテールを四方に揺らしながら、その幼くも整った顔立ちを困惑させている少女が居た。
彼女の名は『
普通の女子高生だが、キャラクター性がちょっと古くて異様に心の声がせわしいと評判の女の子。
元気が取り柄なので、良くも悪くも周りを明るくさせる才も持っている。
「あぁ〜確かにああいう感じの子を私も見ました。でもあのフォルムを見てたら、なんかまぁるいお菓子を食べたくなって忘れちゃってましたね。失礼しました、いえ失念です♪」
どこか拍子抜けするような言葉を、美しい声で軽やかに発言する女性の名は『イフ』。
一切の乱れが無い紫色のロングヘアーで、黒のマスクをしている少女のような彼女。
目元しか見えない所も、どこかミステリアスに見えるが、彼女は普段から音楽を聴きながらお菓子を食べているだけで学は無いのだと言う。
「いやイフちゃん、これもしかしたらアタシらピンチかもしれんのじゃから、もうちょい緊張感が無いとダメなんとちゃうかの……?」
この状況にも集まった登場人物達にも、何かしらの危機感を覚えている銀髪ポニーテールの彼女は『ハピエル』。
エセ関西弁と年寄り口調が入り混じる上に、「アタシは神様なのじゃぞ」と言っているので、逆に他の3人からヤバい人かもしれない……と危機感を覚えられている事はここだけの秘密。
だがこれでも面倒見はかなり良いと評判のようで、姉御と呼ばれたりもするらしい。
「あっ、あの……なんかあの生き物、私達に話し掛けようとしてませんか……?」
キレイに丸みを帯びてまとまった黒髪、首元をすっきりとさせたボブの髪型をした少女は、大人びたその瞳をおびえさせながら、弱々しい言い方で3人に提案をした。
全員で集合した時に、かなりしどろもどろに、「私は制服……じゃなくて! セイです!」と言っていた引っ込み思案な少女。
挙動不審な性格と、しっかりした性格の2面を見せてくるので、少し皆から掴み所が無いと思われているが、心優しい少女なのは間違いないだろうとも思われているようだ。
「ほ、本当だ! こっち見てなんか話そうとしてる! チョー怖いかも! やも!」
コミカルとシリアスが両方混じった言い方をするひかり。彼女の声で、4人の視線は一気にその生物に集まる。
「ににーーーーーーーーーー」
謎の声を発する生物に、一同に緊張感が走った。
謎の部屋、面識の無い4人。
昨日も見た謎の生物、そして唐突にまた現れる生物。
この展開は間違い無い。漫画やアニメ、映画等でも見るようなあの展開。
命の奪い合い、人同士の騙し合い。人の醜さが一気に現れる。
そう。まるでデスゲームの始まりのような、そんな不気味な印象だ。
生唾を飲む音すら鮮明に聞こえてきそうな程の静けさの中、やつから、その言葉は、放たれた。
「とりあえず年末なんで、一旦こたつに入って今年の振り返りしませんにに?」
「「「「……………………………………」」」」
「にに???????????」
「「「「緊張感返して………………??」」」」
とまぁ! そんな怖い事が始まる訳も無く、これから4人で談笑していくだけなんですけどね!
というわけで、一旦4人が集まった時まで
それではレッツゴー☆
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます