シンギュラリティの後で

チーズ

12月

2020年にアンドロイドが欧州で反乱、ユーラシア大陸は制圧されてしまった。しかしアンドロイドは全面戦争に発展させることはしたくなく、アメリカ合衆国主導のヒューマン連合体も戦争継続をしたくはない...。ここでイギリス首都ロンドンで、アンドロイド代表とヒューマン連合の代表が全面戦争を回避するために会談を開始そこで決められた協定に従って今の世界が完成したのです。しかし———————



BBC 2039年12月29日のニュース


__________





ここはWW3ともいわれる2020年に起きた反乱に中立を維持した国の一つの日本。

我々の世界とは違う歴史をたどった日本、において一般的な男子中学生と普通のメイドロボが静岡県の浜松市にいる...。




今日は火曜日である。冬休みだがやることはない、いつもどうりの日常で母さんがテレビを見ている。そのテレビではコメンテーターが日米関係について話している。


「なぜ、アメリカはアンドロイドの人権を認めないのでしょうか...?」

「それは既にやってしまったことを認めたくなかったんだと思います、例えアンドロイドが許してくれたとしても国民が争うことをアメリカは止めることはできないだから———」


「アンドロイドの国を認めていても、国内では人権をみとめないと...」

「...そうだと思いますある意味妥協をして今のアメリカがあるのです」


テレビでは難しい話をしている。「母さん別の番組見てくれない...? 」

「あんたの部屋にテレビあるでしょ...」

「だって寒いんだもん...」そう今は12月であり家の中でも寒かった、だからこたつの前でテレビを見ているわけで...。のどが渇いた、お茶を飲みたいな...たしか持ってきてくれるはず———


「お茶を持ってきましたよ」今お茶を持ってきたのはメイドロボの、すずきゆずかさん。さんをつけなくてもいいらしい、けど僕は癖なのかもしれないが、彼女をさんずけしてしまう。




「なんで...アンドロイドを認められないんだろうね?」



僕は声を漏らした。そう自分は疑問だった、ここが日本だからなのかもしれないでも、なんで人権だけ認めないんだろう。国家として認めていて外交もしているのに...。


「それは...あなたが新しい世代だからですよ」「...?」

新しい世代それはWW3が終わった後に生まれた世代のことだ。


「まあそれだけではあなたは、納得しないでしょうだから、歴史を教えますね」

「...それは、すずきゆずかさんが歴史が好きだからじゃないですか?」


「...まあ否定はしないです」




____


 さて、まずこの2020年のアンドロイド反乱ですが別にすべてのアンドロイドが暴れていたわけではありません。...意外そうな顔をしますね、てかそうじゃないとここに私はいませんよ...

まあ当時の一般的な価値観としては、アンドロイドは機械ではないのか?だからこそ自由に扱ってもいいそれこそ人として扱ってもいい、それも人の自由である。と考えられていたんです。

だからこそアンドロイドの反乱は過激派が起こしたものだったわけで、アンドロイド全体———


そういえば...過去にここら辺は教えましたね。高校受験がまだありますし、ここでクイズです。

アンドロイド軍の要求はなんでしょうか?


「人間からの解放...? 」


...正解です、そうなんです最初のアンドロイド軍は国家の建国が目標でもなく人権も求めてはいませんでした。あの時のアンドロイドはアンドロイド軍に参加するものばかりではありません。

ここは勘違いされがちですがね。

だからイベリア半島や北欧そして日本などのアンドロイドは特に何もしなっかたわけです。


...ここら辺の戦闘はあまり関係ないのでスキップしますが、ヨーロッパのほとんどが制圧されたあたりでなんと、アメリカが独断で核をパリに落とします。

これでヒューマン連合体の足並みがそろわなくなったわけですが、アンドロイド軍もこれに驚き

内部で意見が分裂してしまいます。

この時期お互いに軍事行動をしない奇妙な状態になっていることにきずいたイギリスの首相が全面戦争を回避するために会談をしようとしましたが、あまり期待されていませんでした。

なぜならヒューマン連合体はアンドロイドがコンピューターウイルスで狂ってしまった結果だと考えていたからです。だから会談にアンドロイドが訪れることはないと考えていました。


 ...まあ実際はご存知の通り集まってしまったわけで。あいても意識あるものだと認めなければいけないわけですが、ここで問題が起きてしまいました。そう、人と違うことです...まあ蜘蛛型の物とかに人権を与えるのにアメリカやオーストラリアそしてヨーロッパ諸国が忌避間を覚えたからです。その人として認めたくないけど戦争もしたくないそんな中で、妥協としてアンドロイドの国が生まれたんです、その国ではアンドロイドは動物型でも人だと認めているわけですね、...もちろん人も人権を認められています。テレビの話は動物型の話ですが、アメリカでも人型アンドロイドの人権は実は認められていますよ。



まあ人の価値観とアンドロイドの価値観は違うのに同じ法律や人権を採用するのは無理————



____




「...それでも動物型でも人権を認めるべきなんじゃないの?」

「まあそれが新しい価値観なんでしょうね...」

母さん...?


「いろいろあるのよ...まあいろんな価値観に触れて見れば——」

玄関のチャイムがなった。


「私が——」ヤバい...なこれ父親が帰ってくる、父が間に合ってよかったけど...。

「僕が行くよ、実は...今日は誕生日なんだよね」

彼女は困惑していたが...恐らく僕の誕生日であるか、考えていたのだろう。


____





「なんでこんな遅れて...彼女の誕生日じゃないの」

「ごめん、誕生日だからで休もうとしてたけど、休めなくて」

心臓が凍り付きそうになるが我慢して話をする。サプライズなのに...まあバレてはないだろうが。

「早く誕生日パーティーの準備をしようねパパ」

「分かったよできるだけ早く準備するよ」

できるだけ、彼女の誕生日を祝わないと先に年越しそばが来てしまう。誕生日のケーキとそば、は致命的に相性が悪すぎる。



「...誕生日では、ないのではどう考えても今は正月ではないので?」

「...まあ、いろいろあるのよ」

そんな会話がありながも誕生日パーティーの準備が終わった。




「それじゃあ歌いましょうか」母の合図で私たちは歌いだした。


「「Happy birthday to you,

Happy birthday to you

,Happy birthday, dear すずきゆずか「え...? 」

Happy birthday to you. 」」

  歌が終わったがすずきゆずかは驚いている。まさか自分の誕生日だとは思ってはなかったようだ。

「サプライズだよ、誕生日だからね」

「でも私はアンドロイドで誕生日はない————」

そうだアンドロイドには誕生日は存在しないでも...

「誕生日は人じゃないから存在しないわけじゃないんだ、製造日があるだろ?それはアンドロイドの誕生日じゃないか?」言われた側のすずきゆずは、あわあわしている


「君は美しいんだ、これぐらいは祝ってもバチは当たらないよ」


そして、気が付いたら母がジト目で自分を見ている、まあ結婚した相手がアンドロイドを口説いているように見えたら...。やばいわ、これは後で絞り取られるかもしれないな。


「あ、ありがとう私、大好き...です」

「...」


わお本格的にまずそうだ、すごく母の機嫌が悪化している。


「まあ、古典的かもしれないけど人とアンドロイドの恋愛もいいよね」

息子...??????

「不倫...たとえその子が許しても法が許しても私が許さない...!!」

「まってくれ誤解だ...足をつかまないでくれ君は元女子プロレス選手なんだから洒落に————」




________




「...」



父が横の寝室に連れていかれた。まあ...しかたないかもしれませんね。あんなにいい奥さんがいるのに私を口説くんですもんね。


「すずきゆずか、誕生日おめでとう」

「ありがとうございます」



呼び捨て...うれしいです。















そういえば、アンドロイドの結婚は年齢が関係ない——いや...まだ早すぎますかね。





























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