呪われた双子兄妹と六つの至宝

桜井 咲良

第一部 序章 ~入学編~

プロローグ



ボウ、ボウと炎は散る。

走っても走っても先には暗闇しかない、少年少女は走る。





「忌み子だ、消えろ…居なくなってしまえ」





罵倒の言葉が飛び交う、少年少女は耐えて走る、光のない闇を走り走った。





「死んでしまえ、お前らなんか死んでしまえ、今すぐに……お前らは厄介者だ、忌み子なんだよ!」





嫌だ、死にたくない……どうしていつも俺らだけッ!!





どうしてどうして、どうしてッ!!!





「お前らは俺に呪われた、だから死ぬのだ、忌み子たちよ、せいぜいあがけよ」






忌み子ってなんだよ、呪われたって!俺たちがなにしたってんだよ!!!




もう嫌だ、嫌だあ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ッ!!

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