(⌒,_ゝ⌒)ダンジョンで一攫千金
@ininininin
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第0.1話
有村 太陽(15歳)
父親は殺した。母親は自殺した。
12歳で父親を殺したため、保護観察という形になった。
父親が定期的虐待をいていたということ、母親は父親が死んだ後に自殺したこと。
この二つのおかげで色々な大人に優しくされた。同年代には無視された。
そんな僕も、高校生になる。通信制の高校だから全然登校しないけど。
まあ、それは置いといてさっさとダンジョンに行こう。あそこには夢が詰まっているんだから。
「プロテクターよし、金属バットよし、ヘルメットよし、食料水良し。」
金持ちになる!なってやる!
ダンジョンで一攫千金して大金持ちになってやる!!
ーーーーーーーーーーーーーーー
ダンジョン。
300年前ほど前から世界に発生したらしい魔物が溢れ出る場所。
その時から、人と魔物の戦いが始まった。
現代になってもその脅威は無くなっていない。
昔と比べて随分と安全になったが、それでもダンジョンから魔物が溢れる時は少なからず被害を被っている。
公務員では対応できないため、民間人がその被害に対応することがある。
そして、民間人が15歳になるとダンジョンへの参加が許可される。
,「まあ、遊び気分のやつは嫌いだ。」
ダンジョン1階層。生還率92パーセント。
1階層から10階層までは通路型ダンジョン
魔物はゴブリン、オオカミ、デカ鼠。
「ぎゃ?」
生まれて初めて生の魔物を見た。
いかにも凶暴な感じだ。目が真っ赤だし。よだれたらたらだし。
手元のバットを強く握る。
呼吸を殺して、背後から近づいて大きくバットを振りかぶる。
「ラァァァ!!!」
無意識に声が出てしまった。
ガゴン!!
「ぎゃ!?」
「嘘だろ!死なないのか!?」
もいうど振りかぶって、ゴブリンを殴ったらゴブリンは動かなくなった。
「はぁはぁ。」
少しの動きだけで、疲れた。疲れすぎだろ。
死んだゴブリンは、灰となって消えた。その後には何も残らなかった。
「ドロップはなしと。」
ドロップ僕の生活にかかる問題だ。
「は?」
目の前に腰くらいのデカ鼠が3匹がこちらに向かって走ってきた。
デカ鼠の速度は時速40キロと言われている。つまり、僕より早い。
なので、
「キィ!!」
デカ鼠に対して、バットを振り回す。振り回す。
1匹は灰に、残り2匹にもいくつかの打撲を与えた時、背後から、
「ギャ!!」
ゴブリンの声だ。
急いで背後に振り返って、ゴブリンの攻撃を金属バットでガードする。
「やばい!やばい!」
嫌な予感がする。
こんなに急に魔物の数が増えている。増え過ぎている。
ゴブリンに対しては逃げ切れる。そう直感して僕は、弱ったデカ鼠の方向に対して、走り出した。
背後から足音が聞こえる。
背後から、魔物の声が聞こえる。
背後から聞こえる足音、魔物の数が増えている。
口は血の味しかしない。デカ鼠達との戦いの痛みは感じない。
体は焦りしか感じていない。
が、その音達は遠ざかっていく。
遠ざかっていくことができた。
階段を登り、地上に戻り。魔物が増えたことを第四橿原ダンジョン基地にて報告して家に帰った。
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