第3話 シロさん登場
キジトラ猫さんが来るのは何となく日常になった。
ご飯食べて、水飲んで、ゆっくり休んで
ゆっくり帰っていく。どこへ行くのやら。
うちでそれほど多くは食べないのに
丸々と太っていてコロコロしてる感じは変わらず。
他にも、三毛猫さんとか、白黒の猫さんとか
茶色の猫さんとか、通っていく猫さんは多い。
玄関と勝手口が開いてるから
通りやすいんだと思う。
この頃は、鳥さんネズミさんイタチさんも
見かけたので、猫さんにとっては獲物なのかも
しれない。
常に生き物の気配が近くにあるのは楽しい。
私も生き物の一匹。
滞在していく猫さんはこの時はキジトラの猫さん
だけだった。
ある時、はめ込み窓の方から視線を感じるので
見たら、すごく大きい猫さんがジーッと覗いて
見ていた。
白にグレーのキジトラ模様の猫さん。
白い部分が真っ白ですごく綺麗。
何となく態度が落ち着いてて威厳がある感じ。
次の日には、この猫さんが玄関から現れた。
前日に窓から見て中を確認して、
は入ろうと決めたのかもしれない。
煮干しとカツオブシの出汁を取った後のが
ちょうどあったのであげた。
新しいカツオブシや煮干しより、火の通ったのが
どうも好きみたい。
ある程度なんでも食べるけど。
普通の猫さんの1.5倍くらいの大きさ。
絶対に鳴かない。
堂々とした態度。
人間には媚びないと決めている感じ。
誇り高い猫さん。
シロさんと呼ぶことにした。
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