うちはどうも猫の通り道になってるらしい 

ゆき

第1話 最初の猫さん登場

今の場所に住み始めたのは二年数ヶ月前。

古い町家に興味が出てきたのが数年前。

最初に住んだのは、町家だけど場所が京都駅近くだった。

もう少し静かな場所に行きたくて、今の場所を選んだ。

築六十年以上の古い借家で、前と同じく店舗兼住宅。


一階店舗部分は段差が無い。

窓が無いから、寒い季節以外の昼間は玄関と勝手口を

開けっ放しにしている。

そういう環境だから猫さんにとっても外の延長みたいな

感覚なのかもしれない。

住んで一年が過ぎた頃からよく猫さんを見かけた。


色んな猫さんを見かけたけど、一番よく来てたのが

キジトラの丸っこい猫さん。


視線を感じるので振り返ると

はめ込み窓から猫が覗いている。


玄関を掃除していて中に入ると、階段から猫が降りてくる。

勝手口から入ってた模様。


二階、三階で仕事をしていて降りていくと

座布団が温かくて猫の毛がついている。

ここで昼寝していた模様。


炬燵の中から猫が出てくる。


玄関から勝手口まで猫が走り抜けていく。


勝手口から入った猫が、当たり前のように横切って

悠々と玄関から出て行く。


最初は人がいない時来てたみたいだけど、

そのうち私が居ても気にしない感じになっていった。


キジトラの猫さんがご飯要求してきたので

カツオブシをあげた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る