何も無い平凡なサラリーマンから令嬢に転生しました
水戸 遥
第1話
ある朝、何気ないこの部屋から始まる。
たった一つ違うのはこの世界が私とは似て非なるものと言うこと……
「リリー、早く起きてきなさい」
「もう起きてるってば」そうやって階段を駆け抜ける。
以前私は虐待を受けていた肉体的、精神的、そして性的にも……ただこの世界に来てからはそんなことも無く何故か聖女として扱われている。もちろん父様や母様そして兄弟達は分け隔てなく接してくれる曰く「聖女に選ばれたから何?私たちの子よ?」と母様は言うし、兄弟たちもそうだった。
そんな呆れ顔を他所に母様がぶち込んできた。
「明日、入学試験でしょう?準備は出来ているの?」
私がこの世で1番聞きたくなかったセリフ……
まぁ社交辞令として……「次期皇帝陛下に劣るかもせれませんが、これでも頑張って居るのですよ」
「そういえば次期皇帝陛下って学院に入って許嫁を見つけるそうよ」待ってお母様それは聞いてない。
「次期皇帝陛下って実力主義なんじゃないですか?」
「その実力っていうのはなんでもいいらしいのよ」
次期皇帝陛下は、剣術・武術・魔法・動物使役術など多彩なお方だ今更許嫁を得る必要あるのかしら……まぁ考えても仕方ない事ね
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