第2章 名前は『RUKI』
私は妹に頼まれ、瑠華の昼ごはんを作る事になった。
出産後1ヶ月ぐらいは、身体の為あまり動かない方がいいからである。
出産時、赤ちゃんの出てくる力が弱くなり、陰部を切開し、更には、奥の方で裂けてしまったとの事で、回復するのに時間がかかるらしい。
私は28歳の時、身籠るも僅か2ヶ月でトイレで流産し、更には44歳の時、5ヶ月目の安定期に入るその日に、あっという間に流産してしまった。
1回目の時は、丁度 HIDEが死んだ年の1998年3月21日実母の誕生日前日だった。
その年の9月21日秋分の日の嵐の日に寅猫が
迷い込んで来た。
2回目に関しては、認知症の義母のお世話が原因とは言い切れないが、少なからず影響したであろう。
奇しくも、義母の誕生日にである。
旦那には冷たい態度をとられ、絶望感でいっぱいだった。
それでも尚、義母のお世話は終わらなかった。
一度乗りかけた船、止めるわけにはいかなかった。
流産して間も無く、新居への引っ越しでかなり無理をした。
おかげで更年期が酷く、神経がおかしくなり、口腔内の痺れ、痛みが慢性化してしまった。
『極悪婆さん介護奮闘記』で記した通りで、
虚無感に駆られる。
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