第6話:武装集団はナールのおっぱいとお尻で撤退?

「このお家、完全に囲まれちゃってるね」


「ま、まじで?・・・どうしよう?ブラックホール発生装置のデータ素直に渡した

ほうがいいのかな?」


「ん〜もう遅いかもね」

「だからね、私がいいよ〜って言ってるうちにエッチしておいたほうがいいよ」


「まだ、いいよって言ってくれてないんだけど・・・」


「だっけ?」

「今からじゃちょっと無理そうだしね・・・全部かたずくまで待ってくれる?」


ナールはそう言うと一瞬でカッコいいスーツに変身した。


「え?なに・・・変身なんかできるんだ・・・めちゃカッコ可愛いじゃん」


「バトルスーツだよ・・・普段は分子分解されてて必要な時は私の体に装着

されるようになってるの・・・ほら、仮◯ライダーみたいに」


「だからね私をタッちゃんに渡したのがバッド・ピーポーの誤算だね」

「バッド・ピーポーの幹部の人は私を見くびってるんだよ」

「私をただのフードルだって思ってるんだよね」


「え?そうじゃないの?」


「そうだよ・・・ただの風俗嬢だし・・・戦闘能力なんかないからね」


「え?じゃ〜この状況をどうやって打破するの?」


「まあ、フードルはフードルとしてのやり方があるから・・・」


ナールは手早く洋服タンスやキッチンテーブルで仮のバリケードを作った。


「外のおバカさんたち、お家の中には絶対潜入させないから」

「何度も言っちゃうけど〜タッちゃんはここから動かないでね」


「人って鬼気迫るとエッチしたくなるのかな、今無性にエッチしたい」

「人って恐怖を感じるとスケベなことを考えて恐怖を誤魔化そうとするんだって」

「僕たぶんそうなんだって思う」


「だから今ダメ?」


「してもいいけど・・・エッチしてたらふたりとも気持ちよくなってる最中に

蜂の巣にされちゃうよ」

「全部かたずいてからね・・・エッチはね」

「じゃ〜ちょっと行って、やっつけて来ちゃうから、待ってて」


そう言うとナールは裏口から外へ出て行った。


外でなにが起こってるのか、立照には分からない。

どうやって敵をやっつけるのか?・・・。

無事にナールが帰って来てくれることを神に祈るのみだった。

武装集団が来てるってわりに外から機関銃の音とか聞こえてこない。


「それにしても静かだな・・・」

「囲まれてるって言ってなかったか?」


立照はそう思いながら首をかしげた。


「なんか・・・激しい銃撃戦とか多少はあるのかと思ったんだけど・・・」

「外の様子見に行ってみようかな」


そう思った時だった・・・普通に玄関ドアが開いてナールが帰ってきた。


「たらいま〜タッちゃん、片付いたよ」


「え?静かだったけど・・・」


「銃撃戦とか期待してた?・・・そうなる前に全員悩殺しちゃった」


「悩殺ってなに?」


「あのね、交渉したの・・・私のおっぱいと、お尻見せてあげるから、大人しく

帰ってくれる〜って?」


「なに?で、見せたのか?」


「うん、みんな縦列してヨダレたらしながら私のおっぱいとお尻、見て納得して

帰っちゃった」


「マジで?精鋭の武装集団だろ?・・・女の子のおっぱいとお尻見せてもらって

へこへこ帰るか?普通・・・」


「だって帰っちゃったんだもん、雇われなんて責任ないからそんなもんなんじゃ

ないの?」


「うそ〜」


ナールにそう言われて立照は外の様子を確かめに行ってみた。

そしたら、庭には猫の子一匹いなかった。


立照は自分の後ろから付いてきていたナールに聞いた。


「何人いたのか知らないけど、全部ナールのおっぱいとお尻で撤退してったのか?」


「うん、タッちゃんがマ◯ターベー◯ョンしてる間に・・・」


「女の子がそんなこと言っちゃダメだって」

「じゃ〜なに?バトルスーツなんか着たって意味なかったんじゃないかよ」


「なに言ってるの・・・裸でなんか出てったら頭のおかしな女だって思われるだけ

でしょ」

「服を着てる状態で、シャツをペロンちょってめくってプリンっておっぱい見せるから効果的なんじゃない?・・・お尻も同じだよ」

「それがスケベ心をそそるテクニックだよ」


「たしかにな・・・真理だな・・・さすがフードル恐れいったわ」


「任せて・・・私、戦うように作られてないからね、私の武器はこの豊満な体だけ

だから・・・」


ナールの完璧とも言える体を作った人は一体誰だ。

立照は科学者としてまじで彼女を作った当の本人に会ってみたくてしょうがな

かった。


「タッちゃん・・・バッドピーポーとの決着がつくまでエッチはお預けだね」


「うそ〜・・・さっき全部かたずいたらって言ったじゃん」

「それに私がいいよ〜って言ってるうちにエッチしておいたほうがいいよって

言ったし・・・」


「めっちゃ期待してたのにな〜・・・」


「んんん〜じゃ〜してみる?エッチ・・・」


つづく。





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