幸福という名の苦痛
極彩色
第1話
君達は今生きていて幸福だろうか
僕は生きているのが
少し冬の香りが混ざった秋風が体から体温を奪っていく
学校が爆発でもしないものかそんな思いを口には出さずに心の中で浮かばせているとふいに後ろから暖かい何かが当たる
朝からそんなイタズラのようなことをしてくる人物は一人しかいない
「こんな朝から元気だな。名夏」
そう言うと後ろにいた人物は俺の隣まで来る
「おはよ!
「おはよ、名夏。貰っとく」
俺に飲み物を渡してきたのは
「相変わらずくっら〜い雰囲気纏っててこっちまで暗くなりそうだわ〜」
少しバカにしたような口調で名夏はそう言う
「暗くねえよ俺は明るいわ。お前が明るすぎるだけだろ」
「えっ…それって褒めてる!?」
「貶してる」
「ひっどぉ!泣くわ」
「勝手に泣いてろ」
その後も俺たちは他愛もない話をして学校へと向かうのだった
幸福という名の苦痛 極彩色 @ruisyousetu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。幸福という名の苦痛の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます