とっても可愛い男の娘メイドは、今日もセクハラ令嬢たちに、愛でられ触られまさぐられ?
真汐さまり
01_01_始まりは、ワガママお嬢様との出会い
それは、僕が5歳の頃だった。
「あら、アンタなの? 今度ウチに来るお母様の遠縁の子って」
僕は、両親の不慮の事故死と、よくわからない大人の都合で、親戚筋の公爵家に引き取られることになった。
そこで、僕と同い年の少女、公爵家の長女ミゼリアと知り合った……のだけれど。
「え? この子を執事見習いにする気なの? それも私付きの?」
出会ってすぐ、話の風向きは大きく変わって、
「イヤよ。もう執事なんていっぱいいるじゃない。それに、朝から晩まで男に付きまとわれるのなんてまっぴらだわ」
ついには、こんなワガママ発言が飛び出した。
「そうだ! アンタ、メイドになりなさいよ。可愛いお仕着せ服を着てるなら、アタシの視界に入ることを許してあげる!」
このワガママを、周りの大人が誰一人止められなかったのが、僕の運の尽き。
その日から、僕は……いいえ。
その日から、
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