掌編集
@tokumei774
努力家の引きこもり
俺は通信の高校に通ってる普通の高校生だ、毎日レポートを書いているし、スクーリングだって行っている、試験も欠かさず受けて高校卒業に向けてバッチリだ。
今日も今日とて家でレポートをする、分からないところは飛ばして進めて、分かるところだけをしていく、三十分たつとあらかた終えて、ベットの上に寝転がる。だんだんと睡魔がやってきてそのまま寝てしまう。
やがてパチリと目が覚めて、ベッドでムクリと起き上がる。するとそこには、やったはずのレポートなどなくゲーム機とゴミが散らばった部屋が目に映る。
「何だ、夢か」
そうだった、自分は世の中に絶望してかれこれ三年も引きこもってるんだった。何のために引きこもったと思っている、努力をしないため、人間が信用できないためだ。
俺は目をこすりながら部屋の光景に目をやり、怠惰な現実に安心するとまた眠るのだった。
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