留守電

天川裕司

留守電

タイトル:留守電


4/13 8:30

「おっはよう〜♪まだ寝てる?今日よろしくねー」

会社の同僚からの電話。

今日はそいつと一緒に研修先に行くことになっていた。


4/15 18:32

「まぁだ寝てるの〜⁇ずっと待ってんだけど!」

彼女からの電話。待ち合わせ時間に大幅に遅れた。

急いで支度して出なきゃ!


4/18 16:14

「えー、嘉次郎くん、貸したDVD、早く返してくれないかなぁ〜」

友達からの電話。

そう言やDVD、こいつから借りっ放しだった。

速攻で返さないとw


4/19 15:03

「忘れ物、いつになったら取りに来るの?ずっと保管したんだけどw」

また彼女。

そう言や俺、彼女の家にずっと

漫画本置きっ放しだった。それが忘れ物。


4/20 14:22

「新緑の箱、買って送っといたからね着払いでw♪お金はある時払いでイイよ♪」

彼女の友達から。

新緑の箱とはブランド品。

某有名企業が出してるDropboxのような

レイアウト品でとても人気があった。

それをとりあえず俺も買っといたワケ。


4/21 15:00

「デリバリーお願いしまーす。…あ間違えました!すいません!プープー…」


その翌日。

俺はかねてより買おうとしていたブランド品、

新緑の箱とゆう、

とても人気のレイアウト品を買ってきた。

いろんなものを収納できる上、

スペースをあまりとらず、

俺のこの狭い部屋には持ってこいの家具だ♪


4/22 16:00

「………留守電かまた〜。もうイイ加減、出てくんないかなぁ〜!」

また彼女から。

ずっと電話に出ない俺を怒ってた。

でもしょうがない。忙しいんだから。


で、買ってきた段ボールの様な箱を開けて見ると、

「ええ?!こ、これ、オレ?!………」

俺が中に入ってた。


「あ………」その瞬間、俺は部屋から消えた。


「なるほど、夢の中で見た留守電か」

…そうつぶやきながら。

その夢から覚めればどこに居るのだろう?

今の俺にはまだわかんない。


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=N-aIiAowQRA

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

留守電 天川裕司 @tenkawayuji

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ