世界の終わりとレールガン
大河
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人間および女子高生だけを動かしても最優の未来到達は難しいと判断した私は、外部因子として存続に影響を及ぼす対象を
それは私自身を大いに削る賭けだ。かつて女子高生を生み出したときと同じように。賭けが失敗に終われば、私の統括するこの世界は閉ざされる。
だが、たとえこの行為が成功に結び付かずとも、後悔や失意といった感情は発生しない。私という一つの可能性が潰えることに感傷を抱く余地も余分もない。私の選択ミスは例外的かつ特異なアプローチの一例として並列的に存在するレールガン女子高生へと蓄積され、別世界の糧となる。経験と記憶は引き継がれ、別の未来を切り開くための礎となる。
……唯一つ、気がかりがあるとすれば。
レールガン女子高生の喪失を嘆くであろうあの子。
願わくは、幸福な終わりがありますように。
……
…………
……………………
結論は出た。
動物を未来改変要素として追加する策略は、リソースの消失に終着した。つまり、私の選択は誤りだった。
賭けが失敗した以上、私の統括するこの世界はいずれ閉ざされる。分かり切った結末ゆえに後悔も失意もない。
ない――筈、だった。
……終わりまでのあと少し。
共に過ごしたいと、思ってしまったのだ。
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