すのーどりーむ

伶佳 零

第1話

私は豪雪地帯として名をはせる新潟県の出身で、幼いころから雪に親しんできた。


いくつになっても、初雪はテンションのあがるものだった。

授業中、窓から見える初雪は、私にとって特別感があった。「初雪」が良いのだ。初雪の衝撃は、授業を一旦中断させるほどの力がある。その力を実感する瞬間が好きだった。


雪遊びも好きだった。

雪だるまをつくったり、かまくらをつくったり、そりで坂を滑ったり。

普段は外で遊ぶことを好まない子どもだったが、冬の間だけは違った。雪に関する娯楽がとにかく好きだったのである。


除雪作業も好きだったことを思い出した。

祖父と一緒に側溝に雪を落とす。今なら幼稚園児にやらせるのは危ないと思うが、当時の私はとても楽しかった。祖父が力強く、かっこよく見えた。


おそらく、私は雪のない冬を経験したことがない。雪が降らない冬があったら、とてもつまらないものなのだろうと思う。


大学生になった今、幼稚園児のころのようにはしゃぐことができなくなった。

大人になるということは、少し怖いことなのかもしれない。

私は、何歳になっても初雪を喜べるひとになりたいと思う。

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すのーどりーむ 伶佳 零 @reika_zeroro

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