第一位 神様の裏の顔 藤崎翔

 神様のような人柄の教師坪井の葬式に訪れた人々により、坪井の裏の顔が明らかになっていく笑いありのミステリー作品。

 逢坂さんの作品をしのぐほどに読了後に心が震えました。

 そんな仕掛けズルいよ、と内心で気持ちのいいぐらいの敗北感を味わわされました。

 最後の真相に発狂したもん。廃滅のスカルフェインが0コストで二枚目投げられた時以上に言葉無くしたもん(シャドバで例える最近の癖良くない)

 実はこの作品の著者は元お笑い芸人なんですよね。やっぱり本ばっか読んでる小説家よりも裏をかくのが上手いというか、別の強みを持っているというか、元お笑い芸人だからこそ書けた作品だと思う。

 ここで突然自論になるんですが、小説家になりたくて小説を勉強した小説家と別の職から小説家になった人では、後者に軍配が上がると思うんです。

 航空学校卒の人が航空業界を舞台にしたら本だけの知識じゃ太刀打ちできないし、元医者が書いた医学ミステリーは専門性も加味されて巧妙なトリックを思いつくし、やっぱり経験値って大事です。

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