第20話 再潜入への決意

 ニュードーン本部への潜入計画を立てるため、安全ハウスでは緊迫した空気が漂っていた。ハルカ、エリック、リオ、そしてレジスタンスのリーダーであるサミュエルは、一枚のホログラム地図を囲んで議論を交わしていた。


「ここがニュードーンの本部。最も重要なデータが保管されているメインサーバールームはこの位置だ。」


 サミュエルが指し示した場所は、厳重に警備された地下深くのエリアだった。エリックが地図を見つめながら苦笑いを浮かべる。


「これは前回の潜入よりもはるかに難易度が高いな。」


「だからこそ、私たち全員で協力しなければならないの。」


 ハルカが力強く言葉を続けた。彼女の瞳には覚悟が宿っていた。


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 準備は翌日から始まった。まず、ニュードーン本部に侵入するためのルートを模索する必要があった。レジスタンスのハッカーがニュードーンの警備システムを分析し、わずかながらも弱点を発見した。


「ここだ。この通気ダクトは警備のカメラが届いていない。ただし、途中にセンサーがある。」


 ハッカーの説明に、リオが質問を投げかける。


「そのセンサー、どうやって無効化するの?」


「EMPデバイスを使えば一時的に動作を停止させられる。ただし、作動時間はわずか5分だ。」


「その間にサーバールームに到達しなければならないのか。」


 エリックの声には緊張が滲んでいた。しかし、全員がリスクを理解しながらも、計画を実行する覚悟を固めていった。


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 出発の前夜、ハルカは一人で外に出て夜空を見上げていた。星が瞬く空を見つめながら、彼女はこれまでの道のりを振り返っていた。


「ハルカ。」


 背後からエリックの声がした。彼もまた準備を終え、心を落ち着けるために外に出てきたのだろう。


「大丈夫か?」


「うん。ただ、少し怖いだけ。」


「無理もないさ。でも君ならできる。」


 エリックの言葉に、ハルカは微笑んだ。彼の存在は、どんなに不安な時でも彼女に安心感を与えてくれた。


「ありがとう、エリック。」


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 翌朝、計画は実行に移された。レジスタンスのメンバーたちがハルカたちを送り出す中、サミュエルが最後の確認を行った。


「目標はメインサーバールームのデータを手に入れること。そして無理はしない。最悪の場合はすぐに撤退するんだ。」


「分かった。」


 ハルカ、エリック、リオの3人は決意を胸に出発した。


 ニュードーンの本部近くに到着すると、周囲は高い壁と無数の監視カメラに囲まれていた。3人は事前に準備した特殊なカモフラージュを使用して監視網を潜り抜け、通気ダクトにたどり着いた。


「よし、ここからが本番だ。」


 エリックの声に、全員が深呼吸をして覚悟を決めた。


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 通気ダクトの中は狭く、進むたびに金属が軋む音が響いた。ハルカは緊張で汗をかきながらも慎重に進んだ。途中、センサーが見えてきた。


「ここだ。」


 エリックがEMPデバイスを取り出し、慎重にセットした。デバイスが作動し、センサーの光が消えたのを確認すると、全員がダクトを抜け出し、メインサーバールームのドアの前に立った。


「残り時間は3分だ。急ごう。」


 リオが端末を操作してドアを解除しようと試みるが、セキュリティが思った以上に厳重だった。


「くそ、なかなか開かない!」


「落ち着いて、リオ。君ならできる。」


 ハルカの励ましに、リオは集中を取り戻し、最後のロックを解除した。


「開いた!」


 ドアが開くと同時に、3人はサーバールームに飛び込んだ。エリックがメイン端末に接続し、データのダウンロードを開始する。


「ダウンロード完了まであと2分…!」


 その時、警報が鳴り響いた。


「見つかったか…!」


 ハルカが叫ぶ。サーバールームの外では、ニュードーンの警備兵たちが迫ってきていた。


「防戦するしかない!」


 リオが武器を構え、入口に陣取る。エリックは端末の操作を続け、ハルカは警備兵の動きを確認しながら指示を出した。


「エリック、急いで!ここを突破されるのは時間の問題よ!」


「あと30秒…!」


 ハルカたちは迫り来る警備兵をなんとか食い止め、エリックの作業を守り抜いた。そして、ダウンロードが完了する。


「データを手に入れた!撤退するぞ!」


 3人は再び通気ダクトを使って外に出ようとしたが、既に警備が厳重に配置されていた。


「別の出口を探すしかない!」


 エリックの提案で、3人は建物内を駆け抜けながら新たな脱出ルートを模索する。追っ手が迫る中、彼らは無事に脱出できるのか――。

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