23-3-19 【速報】十年後の世界から来た俺が、何故か「美少女」で「勇者」だった件!

刺さらないカウント:0

1d100=69


これ、ダイスで出てなかったらたぶんタイトルで判断して読んでないですね。たぶん刺さらないだろうなという予感がするので……。


この手の作品はいかに分かりやすい序盤を提示できるかと、どのような設定で他の作品と差別化できるかが肝なのではないか、と個人的に思います。一時期流行った転生ものほどありふれている……わけではないですが、「朝起きたら女の子になっていた!」とか、「俺にはどうやら特別な力があるらしい、無双してやるぜ」くらいには類似作品があるタイプだと思うので。

そして書き出し祭りなので、特に設定のオリジナリティは早い段階で出す必要があると、少なくとも私は考えています。この点、十年後の自分と名乗る人が美少女だということは伝わるのですが、その状況説明に終始している印象を受けました。タイトルが分かりやすいので、一番基礎となる設定はそこで伝わっています。なので書き出しの終わりまでに、もうひと山欲しかったところ、と言うべきでしょうか。


読みやすさはWebのレイアウトを意識した感もあってよかったと思います。茶々を入れるとすれば、2点。


・初手「――」(ダッシュ)はあんまり好きじゃないです。地の文やセリフで少しの間があったことの表現や、直前の言葉の言い換えで使うものだと私は認識しています。

・視点の切り替え、特に同じ話の中での切り替えは混乱のもとになるのでおすすめしません。やりたくなる気持ちは分かりますが、たぶん作者が気持ちいいだけです。

主人公は目の前に現れた美少女に10年後の自分だと言われて、それを信じている(あるいは、信じるしかない状況にある)。そんな情報量が欠けた状態で物語が進行することで、読者を魅せられるトリックも仕込めるのではないか、と思います。

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