第23回 #書き出し祭り ダイスロール感想

奈良ひさぎ

23-2-23 猫に転生した麗しき貧乏令嬢は王太子の求愛に溺れる

1d100=48


いきなり苦手なの引いたかもしれない。私、登場人物がカタカナになった瞬間に覚えられないし興味が持てないので避ける傾向にあるんですが、選んでしまったからには読みます。


あらすじではだいぶ先の話までされていましたが、書き出しは猫に転生したことに気づいて、猫吸いをされて人化するところまででしたね。

これはカタカナが覚えられないせいで世界史苦手マンだった私だけかもしれないのですが、あらすじで軽く混乱した、というのをはじめに述べておきます。

何回か読めば、

「シャルロット」が「ミネット」という名前の猫に転生する。

「ミネット」の飼い主は「フィリップ」。

「フィリップ」には「クロディーヌ」という婚約者がいる(が、結婚したくない)。


というのが理解できるのですが、ミネットとフィリップについて出自が述べられた後、いったんフィリップとクロディーヌのいざこざの話が挟まっているんですよね。これによって、「ミネットって誰だっけ?」となってしまい、あらすじのちょっと上の方に目線を移す。するとそういや猫の名前だったなと思い出せる、というステップを踏む必要があります。シャルロットは一番最初に出てくる人名なので印象深いのですが、その後のミネットがかすんでしまうというわけですね。

あらすじは一番最初に読者が目にする情報で、そこからどんな話なのか具体的な情報を拾っていくので、あんまり人名を出し過ぎない方がいいというのは各所で言われたり言われなかったりしますが、4人は意外としんどいというのが今回で分かりました。


対策としては……①転生先もシャルロットという名前の猫にする、とかですかね?

あらすじをミネットが人化した!で止めるのもどういう物語か分からなくなってしまいますし、書き出し本文をクロディーヌとのいざこざまで書いてしまうと文字数がギチギチになってしまうので、結構難しそう。

あるいは、②あらすじでクロディーヌの名前を出さない、というのも手かもしれません。どうせクロディーヌが登場するのは2話か3話以降の話ですから、あらすじ時点では「婚約者がいるが結婚したくない」くらいの情報量にとどめておく、というのはいかがでしょうか。


偉そうなアドバイスになってしまいましたが、王子のキャラ自体は堂々と猫吸いをするというあたりでよく立っていると思いますし、いわゆる令嬢ものの王道路線だと感じますので、刺さる人には刺さると思います。私が令嬢ものにそこまで食指が動かない、というだけの話かと……。

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