第3話
西郷さんは勉強熱心で沢山の本を読んでいる。家の本は大体読み尽くしたそうだ。だから西郷さんは図書館に行きたいと言い出した。近くの図書館まで歩いて行くことにした。
「車が沢山走っちょっね。ふてとから小せとまで」
「そうですね」
西郷さんは車の本を熱心に読んでいたので、実際に見るのが楽しいらしい。西郷さんの車の感想とか聞きながら図書館まで着いた。
「ここが図書館じゃしか」
「そうですよ。色々読むのも良いし、借りたければ俺に言ってください」
「あいがと」
西郷さんは乱読家のようだ。関心の方向が一定しない。楽しそうなら読んでいるみたいだ。結局この日は古代ローマの本とインターネットの基礎知識の本を借りて帰ることにした。
「あら、お帰り。何を借りてきたの?」
「ローマん本とインターネットん本にした」
「そう。また熟読系ですか」
「そうじゃ。色々あいがと」
西郷さんは飛ばして読む本と熟読する本があるようだ。どんな基準で決めるのかは知らない。
夕食を終え風呂から出たら西郷さんは借りてきた本を読んでいた。インターネットの本だ。
「面白いですか?その本」
「おもしてかど。未知ん世界じゃっでね」
「そうですね。まだ作られて間もない世界ですし」
「電波は不思議やなあ」
転生西郷 芝村想吏 @koi2502
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