第3話 魔法でできること

あれから魔法より先に剣を学んだ。


楽しい。身体が思うように動きそしてこうの方が良いのではないかと剣術を自分なりにアレンジして結果2週間でセバスに勝ってしまった。


「ふむ、剣は面白いなセバス。だが今の俺がどのくらいの技術を身につけたのかわからん。」


そう、俺はセバスとしか戦っていないのでセバスの強さがどのくらいか分からないので勝ってもどの程度通用するのか分からない。


「私は元Sランクの冒険者でした。剣の技術は誰にも負けないと自負しておりました。坊っちゃまの剣は既にSランク冒険者として剣のみでなれるほどだと思われます。しかし実戦がほとんどない状態なので魔物を相手に実戦を積むことをオススメします」


セバスが元Sランクと聞いて俺は驚いた。初めての基礎を見た時に綺麗だと思ったがかなりの剣の腕だったようだ。ならば次は魔法だ。

それと魔物相手に実戦か、


「魔物と戦うのは2、3日あけてやるとしよう。」


「かしこまりました。準備しておきます」


「よろしく頼む」


どうやらセバスも着いてくるらしい。

それも当然か。予備とはいえ公爵家の子供だからな、



セバスとが屋敷に戻るのを見届け俺は魔法の練習に取り掛かる。


セバスに見せた時はシンプルな鉄の剣。


もっと他にもできるはずだ、鉱物ならば宝石も出せる。それならば装飾もできる。


まずは鉄の剣をより固く圧縮したものをつくりだす


試しに降ってみるが


「少し重いな。これは慣れればいいがしなりがない。ただの硬い鉄の棒のようだ。」


剣ではなく刀を作ってみる


何度も折り返し、叩き、しなりと硬さそして研ぐように刃を作っていく。


手には刀があり持ち手はもちろん鉄。木などで作る方がいいかもしれないがあいにく鉱物しか出せないのでその辺は仕方がない。


軽く振ってみるが先程のりも軽くそれでいて空気を切る感覚を覚える


先程まで使っていたロングソードよりも手に馴染む。


こっちの方ご向いていると感覚でわかる。


斬ることに特化させた刀で斬ることを意識しながら無心で刀を振るうがロングソードよりこちらの方ご早く滑らかにふるえる。これで俺はさらに強くなった。


次に魔法を飛ばすことに


刺突に特化した鉄のランスを生み出しさらに鉄の壁を作りそれに向けてランスを放つ


「アイアンランス」


アイアンランスが放たれ鉄の壁を突き破ったこのままでは屋敷の塀まで壊してしまうので急いで消えろと念じるとアイアンランスは砂のようになり消えていった。


魔法も消せることも確認できたので良しとしよう。


穴が空いた鉄の壁を消して次は鉄では無いものにしよう。



異世界と言えばミスリル。


鉄より固く粘り、しなる金属。魔力の通りが良い刀をイメージする。


すると青白い刀ができた。

降ってみると鉄よりさらに軽く魔力を流すと斬撃が飛び出た。


咄嗟にミスリルの壁を出し何とか被害は出なかったがミスリルの壁、厚さ5cm程のミスリルの壁を半分ほど切れていた。凄まじい斬れ味。

斬ることを意識すればどれほどの斬れ味になるのか試してみたいところだがここでは危険なのでやめておく。



続いて鉄の針


「アイアンニードル」


すると地面から鉄の針が飛び出した。

この魔法も使い勝手が良さそうだ。


それから様々な魔法を検証し納得のいく結果となった。


自分で言うのもなんだが実戦経験さえあればもう最強なのではないかと思ってしまう。


魔物との実戦が楽しみになってきた



それから2日間魔法の練習をし、生みだした宝石はセバスに換金してもらいかなりの額の金を得た


財力、権力、暴力


既に手に入れたも同然だな、


剣の稽古も当然続けている。変わったことはセバスは居らず人でやることになったのと、刀に変わったこと。


それと魔法の検証を重ねわかったことは俺の魔力はかなり多いようだ。今のところ魔力切れの心配は無い。


ミスリルの刀を作りその後にも様々な魔法を試したが半分も減った感じはしなかった。



一通り終えそろそろ魔物の初実戦に向かう





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