自分の心に素直になって書く!

モンブラン博士

第1話

私は15年に渡って創作を続けていますが、ひとつだけ守り続けている信念があります。

それは『自分の気持ちに嘘をつかない』ということです。

どんなに技巧の優れた文章を書いても作者が「書きたくないなあ」と思っていては読者を感動させることはできないというのが私の持論です。

文章には感情が込められます。書いている気持ちが文とかけ離れるほど、どこか機械っぽく冷たくなっていくのです。

私も多くの作品を読んでいますが、違和感を覚えた作品は大体が「これ、本当に作者の気持ちが反映されているのかな? 書きたくない展開を書いているのでは?」「展開が雑だ。唐突だ。妙にとってつけられた感じがある」「作者に何があったんだ?」と思ってしまいます。

文章はうまい。だけど、響かない。そういう作品を読むと私はどうしても「自分の気持ちに素直に、好きに書いているかな?」と考えています。

好きな気持ちを全力で込めれば、情熱は伝わると私は思っています。

技術的に拙くとも一生懸命書いた文章というものは人の心を動かす力があります。

逆に言えば技術が優れていても嫌な気持ちで書いた文章は読者の心も離れます。

私は小説を書く人には自分の気持ちに忠実で大好きな気持ちをそのままに全力で突っ走ってほしいと心の底から願っております!


おしまい。

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