第一話 異世界でラーメンを啜れないなんてあんまりだ
『異世界でラーメンを啜れないなんてあんまりだ』
異世界転生モノとなっています。
男性主人公のミノルは、日本の東京でラーメンを食べ歩くのが趣味であり、毎日のようにラーメンを食べては写真をSNSにアップするのが日課なほど、ラーメン好きでした。
しかしそんな彼も事故に遭い死亡し異世界転生を果たします。
転生先は彼にとってはある意味では不幸な、剣と魔法の世界で男爵家の三男でした。
彼は物心がついたころにはラーメンを食べたいと日々思うようになります。一般的な主人公はここで一念発起したりして自分でラーメンを作りますが、彼は違います。
彼は元々食べる専門だったのです。
ということで、男爵家のコックに「夢で見たラーメンという麺料理が食べたい」と懇願します。最初はそんな胡散臭そうな話を信じていなかったコックでしたが、ミノルが醤油ラーメン、チャーシューという肉、メンマという竹を煮込んだもの、味付け卵など具体的なものを説明しだすので、目を見張ります。
コックはミノルの話を真剣に聞いて、可能な限りそれに近い料理を作りました。しかしミノルは「何か違う」と言って再び作らせるという日々を送りました。
ついに醤油ラーメンが完成し、二人は喜びました。しかしミノルのゴールは違ったのです。「次はとんこつラーメンが食べたいです」と言ってのけました。そしてまた苦労してとんこつスープを作り出したコックにミノルは「じゃあ醤油とんこつで」と再び注文を付けます。このころにはコックもすでにラーメンに魅了されており、二人で苦労の末、作り上げることができました。
しかしここまでは話のメインではありませんでした。問題は貴族社会にあったのです。そうです。ラーメンを啜って食べていると「ミノル、お行儀が悪いですよ」そう母上に言われてしまうのです。しかしミノルは啜って食べることが一番おいしいと言ってききません。そうしてまずは家族の前で美味しそうにラーメンを食べて見せるのです。それが下級貴族から中級貴族へそして王家と国中に広がっていきます。そしてラスボスである隣国の皇帝陛下を唸らせるというところで短編は終わりを迎えます。
なかなかにミノルの行動がコミカルであったりと面白い作品です。ラーメンが食べたくなりますね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます