元世界最強国王は最弱平民に転生させられ元の人格も生きたままだけど、せっかくなのでコイツを王にします

Leiren Storathijs

プロローグ①

 俺の名はリオンド・グラディオス・ヴェインガルド。此処、グランディア王国を統治する現王だ。王国民8500万人。今までに起きた如何なる戦争において、戦死者は0。なにもかも全て俺一人が解決してきた。


 正直に言ってしまえば、この世に俺に勝つ者は居らず、2年前までいた魔王と呼ばれる数千万年という悲劇の歴史を持つ者も、俺が完膚無きまで破壊し、魔界を統治した。


 そして世界の均衡が崩れたと言って人類をリセット排除しようと攻めてきた天界の軍勢も蹂躙し、大天使と自称する者も破壊。世界を縛りから解き放ち。


 ついには神までもが俺を消去しに来ることに。神はなにやら絶対的な縛りを生物に儲けることで、成長の限界を定めていたようだが、どうやら俺の成長は神にも止められなかったようだ。


 今や世界を統治したと言っても過言では無い。俺がいる世界の明日もまた、必ず存在する。という思いを消し去った。


 齢二八にして、あらゆる魔術や魔法。禁忌さえも踏破し、最終的には神が作ったシステムをコントロールすることを達成する。

 ……。唯一理解出来ないのは、そのしすてむやこんとろーるとやら言葉の意味だが、なんとなく言っていることは分かるので深く考えないことにしている。


 ならば今日も明日の世界を確認するとしよう。最早俺にやることは思いつかない。強いて言うならば、世界の全人類と生物が然るべき生涯を全うすることを願うだけだ……。


 俺は目を瞑り、すぐに開けば、そこに明日があるのだ。だが今日は違った……。

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