「第2話」お題に沿ってプロットを作る
今回のお題は「妖怪退治もの」にしましょう。簡単ですし。
さて、ここでプロットの一例を出してみましょう。
学校に行く。
転校生が来る。
転校生からラブレターを渡され呼び出された。
転校生が妖怪だった。
転校生に殺されかける。
お守りの力が覚醒して妖怪退治の力を得る。
さて、勘の良い方ならもう分かるかもしれませんがこのプロットはカスです。
なぜか? それはこのプロットがプロットとしての意味をあんまり果たしていないからです。
どういうこと? そう思う方のために説明しますが、プロットっていうのは平たく言うと各話ごとの出来事やイベントなどをまとめ、それによって今後の展開にどのような影響があるかなどをメモしておく、もしくは未来の自分のために定めておくものなのです。
上のようなプロットのままだと一話のうちでどのぐらいのネタを入れるのか、どこのタイミングで一話を終えるのかなどが分かりません。そうなるとものすごく中途半端なところで一話が終わってしまったり、一話として分ける意味がないように思えるほど薄い内容のまま一話を消費してしまいます。
ここで少しコツをお話するんですが、物語においての展開のスピードやテンポはなるべく早いほうがいいです。
妖怪が出るなら一話で妖怪を出す、妖怪退治者なら一話で妖怪を出して妖怪を退治する……こんなところでしょうか。
とまぁ、こんな感じでプロットを整理するとこうなります。
「第一話」学校に行く。転校生が来る。転校生からラブレターを渡され体育館裏に呼び出された。
「第二話」転校生が妖怪だった。転校生に殺され食われかける。持っていたお守りの力が覚醒して妖怪退治の力を得る。
これでもまだまだ粗が多く実用性があるかと言われればまだまだですが、ひとまずプロットとしての役割をもたせることができましたね。
次回はこれを深堀りしていきましょう。
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