ツンデレさんは自分の思いを伝えたい!~ツンデレさんとぼっちくんの不器用な恋愛~

団栗珈琲。

they became a couple

第一章 ぼっちは変人と知り合う

第1話 読書っていいよなー(現実逃避)

 ここは私立なり高校

 生徒が考え、自分で行動する。を校風に掲げている学校だ。

 なり高校 2-3の教室。


 斎藤さいとう 正也まさやは異世界転生もののライトノベルを片手に、空を眺めていた。


 もちろん、クラスから目を背けるためだ。


   ✕   ✕   ✕   ✕


 あー。新学年。今日始まったってのにまーじで全然。

 学校生活楽しくねえな。

 

 なんだよ。

 あれだよな。もうみんな二年だからな。

 もう、グループが出来上がってるんだよな。


 まあ、かくいう俺はグループには入れてないんだけどね。

 世間一般でいう、ぼっち。ってやつだね。


 なんだよ。みんな恋愛話に花を咲かせやがって。頭ん中恋愛に支配されてるのかってーの。

 ちくしょー。なんだよ。そんなに人の幸福話が面白いか?

 違えだろ。人の不幸話ほど面白いものは存在しねーだろーが。


 〇〇と△△が付き合っただあ?□□と✕✕が相思相愛ぃ?

 んなことはどうでもいいんだよ。

 付き合ったじゃねえ。誰がフラれたか聞きたいんだよ。


 ……なんて考えてしまう俺は性格が悪いのだろうか。


 人の恋愛を憎んで。

 

 まじでなあ。なんなんだよお前ら。

 なんで女子とあんな簡単に、自然に話しかけられるんだよ。

 

 どうかしてるっての。

 キョドキョドして、結局何も言えずに退散しちゃうだろーが。


 ……いや、俺が悪いのはわかってるんだけどさあ。

 でも憎まずにはいられないよなあ。


 なんだよあいつら。彼女自慢なんかしやがって。

 そもそも三次元の女なんて浮気とかしまくるんだろ。


 純愛とか存在しないんだろ?

 え?なんだよ二次元最高じゃん。

 誰も裏切らないしな。

 あー。やっぱ読書って最高だわ。

 二次元しか勝たん。


 ……なんてな。

 あー。俺のコミュ障がもうちょっとなくなればなあ。


 なんて考えていると、もうすぐホームルームが始まる。


 新学年始めてのホームルームだ。

 ……そういや、隣の席空いてるな。


 欠席か遅刻か遅刻ギリギリか。

 だれだろーな。できたら、俺の隣の席でも泣かない奴がいい。


「ジーー」

 

 ………………………………。

 

 なんか視線を感じる。

 なんだ?好奇の視線か?


 なんだよ。俺はみせもんじゃねえんだ。

 おら、散れ散れ。


「ジーー」


 おい。なんだよ。

 なんでみられてんだよ俺。

 なにかしたか?


 なんだ?こっちも見つめ返してやるか!

 あれだ。俺の評判なんて、とっくの昔に地に落ちているからな。


 なにやっていいんだ。ふははは!はは……は……。


 にしても、綺麗だなあ。金髪でツインテールだ。

 ここに日本だぞ?大丈夫?浮かない?……俺みたいに。

 ってか誰なんだよこの人。なんか目も紅いし。


 俺が見つめ返すと、金髪ツインテの表情は険しくなり、キッと睨み返してくる。


 俺は怖くなり、目をそらしたい衝動に駆られる。だが目を離したら襲われるっ!


「ジーー」


「ーっ!」


 俺も見返すと、相手のほうから目を逸らしてくれた。

 なんか頬赤いよ?どうした。

 なにがあった。


 すると、金髪ツインテは俺の横に座る。

 ……?まじでなんなんだろう。


 ああ。お隣さんね。

 俺の席の隣の人なんですね。

 なに?話しかけようとしてくれたの?


 すると、金髪ツインテが口を開く。


 でも、いえずになんか、わなわな震えてる。

 なに?俺と席、隣なのが嫌ってこと?


 でも、泣かないでね。

 さすがに目の前で泣かれたら、俺悲しくなっちゃうから。


 あと、お前の席となりとか最悪なんですけど。

 とかも言わないでね。陰で言ってね。

 俺傷つくから。


「……別にアンタのこと好きじゃないんだからっ!」


「………………??」


 いやいやいやいや。なに言ってやったみたいな顔してるんだよアンタは。

 意味が分かんないんだが?


 どういうことだよ……。


 なんだ?あれか。

 俺のこと見つめてたの、別に他意はないよって話?

 大丈夫。大丈夫。そんなことはわかってるから。


 多少見つめられたくらいで、勘違いしたりしないから。

 俺を誰だと思ってるんだ。


 勘違いして、フラれた回数は……。両手で数えれる。

 ……数えれないほうがよかったなあ。

 いや、違うな十回以上もフラれたらそれはそれで問題だな。


 それでも、微妙なんだよなあ……。


「大丈夫。わかってるよ。安心してくれ」


「~~~~っ!!!」


 そう彼女は声にならない声を上げ、「ガゴン」という音ともに机に突っ伏した。

 

 だれだったけな……。見たことあるんだよ。

 あっ!荻原おぎわらだ。荻原おぎわら 沙奈さな。 


 なんだっけ?かなり性格がきついので有名だったはず。

 最近はそういうのも鳴りを潜めているらしいが。

 それに、中一までアメリカで過ごしてたらしい。

 まあ、そんなこと知ったこっちゃないが。


 席が隣ってだけだろうし。

 今後何か関わるわけでもなさそうだし。


 ・・・。・・・。・・・。

 にしても、なんなんだよ。いったい。


 ……なんか、変わった人が隣の席になった。

まあ、変わった人が隣の席になったくらいで、俺の仄暗い高校生活はそうそう変わらないと思うがな。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る