第2話 担当業務

かえでで働き始めて数日由紀子と夜勤業務に就く事になった。まだ利用者人数も少なく時間がある為、夜勤業務中に行事の提案等を由紀子と行った。僕が由紀子に

「行事はどこか外出支援にしてみない?この近隣で何があるか探してみようよ。」

由紀子とともにパソコンで探して見ることにした。由紀子が

「近所にいちご摘みがあるよ。いちご摘みをやってみようよ。」僕が

「面白そうだね。いちご摘みというのがいいよね。」行事一回はいちご摘みにする事が決定した。由紀子が

「一度いちご摘みがどういう物かやってみようよ。下見という事で。」僕が

「じゃー明日の夜勤明けで行ってみようか?どんな物か経験しないとね。」由紀子が

「ジャー決まり明日が楽しみだね。」

夜勤業務は何もトラブルが起きずに何とか終了し10時の退勤後に由紀子とともにいちご摘みに出発するため車を走らせた。

かえでから車で10分ちょっとの所にいちご摘みが出来る場所があり、着くと一緒にいちご摘みを始めた。グラム計算で2人で2000円ちょっと取った。会場で2人で練乳をつけながら食べた。由紀子のくちびるに付く練乳といちごの赤い汁と甘酸っぱいイチゴの香りが僕の脳裏に焼き付いた。これが僕と由紀子の始めての外出となった。その後由紀子を駅まで送り僕は帰路についた。甘酸っぱいイチゴを手に持ちながら。

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北杜の涙 @masaharu1981

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