大和高田 天神社むかし語り
三分堂 旅人(さんぶんどう たびと)
大和高田 天神社むかし語り
むかしむかし、大和の国に小さな村がありました。村には広い田んぼが広がり、そこには水辺を好む
村人たちは「蓼の生える田んぼの村」という意味を込めて、この地を
村はずれに住む心優しい娘の
ある夜のこと、高乃の夢に三人の神様が現れました。背の高い神様は「私は
翌日、高乃は月の光の下で踊り始めました。すると不思議なことに、祠から光が漏れ出し、田んぼ一面に広がっていきました。その光は月の光のように銀色に輝き、大地を包み込んでいきました。
次の朝、村人たちが驚いたことに、一面に生えていた蓼の草は消え、代わりに稲の緑の芽が生えていたのです。その年から田んぼは豊かな実りをもたらすようになりました。
村人たちは三柱の神様を
高乃は村人たちに、夢で見た神様のお告げをすべて話しました。神様は「毎年、春になりましたら、稲の実りを願って田植えの所作をお捧えなさい。この田は神様の田、すなわち
それからというもの、村人たちは毎年4月17日になると、神様の田を表す「
秋には感謝の気持ちを込めて、三台の
面白いことに、神社の古い
今でも春になると、高田の田んぼには青々とした稲が育ちます。そして、たまに田んぼの
(おわり)
大和高田 天神社むかし語り 三分堂 旅人(さんぶんどう たびと) @Sanbundou
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。大和高田 天神社むかし語りの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます