第2話 "友達"Ⅰ

今日も学校に行く。私は朝バスに乗り学校まで登校する。いつもバス停で待つ時に一人の男の子とお爺さんがやって来る。だから何だと言われたら何でもないのだが昨夜雪が降り積もり私は寒いのが苦手なのでいつもより遅くバス停に向かった。

バス停に着くと一人の男の子はいつもより笑顔でバスを待っていた。それを見たのかお爺さんは「坊やは何故そんな笑顔なのだい?」とお爺さんが聞くと男の子は「雪がね、降り積もると沢山友達と遊べるの。友達と雪だるまを作ったり、雪合戦したり出来るからね。」と眩しい笑顔で言うとお爺さんは微笑みながら「そうかい。楽しむんだぞ。」とちょうどバスが来たのでお爺さんは乗り込みながら言うのだった。

バスが来たので私も乗り込む。一番奥の窓側に座ろうと向かい、いつもの場所に座った。私の後にその男の子もバスに乗りいつも通りにバスは出発する。そおして学校に一番近いバス停を待ちながらスマホを取り出して有線イヤホンをスマホに刺して音楽を聴いている真似をする。

感情がなくなって以来音楽が私の心を突き動かすことはなかった。でもイヤホンをしていると話しかけられることは無い。だから私は歌を聴く真似をする。寒いと眠くなる。少しだけなら良いかと思い目を閉じる。すると誰かの声がした。


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